290: 名無し 2017/08/08(火)19:00:43 ID:ISU
今日は李厳伝をやっていくで
291: 名無し 2017/08/08(火)19:00:59 ID:ISU
李嚴、字正方、南陽人也。少爲郡職吏、以才幹稱。
李厳は字を正方といい、南陽の人である。幼くして郡の職吏となり、才幹をもって称えられた。
292: 名無し 2017/08/08(火)19:01:57 ID:ISU
荊州牧劉表、使?諸郡縣。曹公入荊州時、嚴宰?歸、遂西詣蜀。
荊州牧劉表は諸郡県を歴任させた。曹操が荊州に入ると、李厳は?歸(※)を取り仕切っていたので、西に行き蜀に向かった。
※?歸は荊州でも西の方にあり、蜀へと逃れやすかった
293: 名無し 2017/08/08(火)19:02:54 ID:ISU
劉璋、以爲成都令、復有能名。建安十八年署嚴、爲護軍、拒先主於緜竹。嚴、率衆降先主、先主拜嚴裨將軍。成都既定、爲?爲太守、興業將軍。
劉璋は成都令とし、また名が知れ渡った。建安十八年(213年)、李厳を護軍とし、緜竹で劉備を拒ませた。李厳は兵を率いて劉備に降り、劉備は李厳を裨将軍に拝命した。成都が平定されると、?爲太守、興業将軍とした。
294: 名無し 2017/08/08(火)19:03:51 ID:ISU
二十三年盜賊馬秦高勝等、起事於?、合聚部伍數萬人、到資中縣。
建安二十三年(218年)、盗賊の馬秦、高勝らが?において蜂起し、部隊に数万人を集めて合わせ、資中県に到った。
295: 名無し 2017/08/08(火)19:04:42
すご
296: 名無し 2017/08/08(火)19:04:47 ID:ISU
時先主在漢中、嚴不更發兵、但率將郡士五千人討之、斬秦勝等首。枝黨星散、悉復民籍。
時に劉備は漢中にあり、李厳はさらに兵を徴発せず、ただ郡の兵士五千人を率いてこれを討ち、馬秦、高勝らは首を刎ねられた。党の末端の人は星のように離散し、ことごとくが民籍に復帰した。
324: 名無し 2017/08/08(火)19:15:50
>>296
星のように離散って
火花のようにってニュアンスかな
正史でこういう比喩使うの珍しい
327: 名無し 2017/08/08(火)19:17:50 ID:ISU
>>324
たしかに珍しい
本文「星散」やけど
訳が合ってるか不安になってきたわ
332: 名無し 2017/08/08(火)19:19:54 ID:ISU
>>324
ちくまで調べたけど
四散になってたから合ってるっぽい
298: 名無し 2017/08/08(火)19:05:48 ID:ISU
又、越?夷率高定、遣軍圍新道縣。嚴馳往赴救、賊皆破走。加輔漢將軍、領郡如故。
また、越?夷を率いていた高定が軍を遣わして新道県を包囲させた。李厳は救援に馳せ参じると賊は皆破れ去った。輔漢将軍が加えられ、領郡は昔のようであった。
301: 名無し 2017/08/08(火)19:06:45 ID:ISU
章武二年先主?嚴詣永安宮、拜尚書令。三年先主疾病、嚴與諸葛亮並受遺詔輔少主。以嚴爲中都護、統?外軍事、留鎭永安。
章武二年(222年)、劉備は李厳を呼んで永安宮に参らせ、尚書令に拝命した。章武三年(223年)、劉備は病となり、李厳と諸葛亮を並ばせ小主(劉禅)を補佐する遺命を受けた。李厳を中都護とし、内外の軍事を統べさせ、永安を統治させた。
302: 名無し 2017/08/08(火)19:07:31
ここから本番やな
306: 名無し 2017/08/08(火)19:08:40 ID:ISU
>>302
李厳の本番とは?
308: 名無し 2017/08/08(火)19:09:52
>>306
北伐と失脚のごたごたと手腕の評価(小声)
312: 名無し 2017/08/08(火)19:11:04 ID:ISU
>>308
悲しいなぁ
305: 名無し 2017/08/08(火)19:08:07 ID:ISU
建興元年、封都?侯、假節、加光祿勳。四年、轉爲前將軍。
建興元年(223年)、都郷侯、仮節に封じられ、光禄勲が加えられた。建興四年(226年)、前将軍に転任した。
307: 名無し 2017/08/08(火)19:09:05 ID:ISU
以諸葛亮欲出軍漢中、嚴當知後事、移屯江州。留護軍陳到、駐永安、皆統屬嚴。
諸葛亮が漢中に軍を出そうとし、李厳なら後方の事を任せられると移動させ江州に駐屯させた。護軍陳到を留め、永安に駐屯させ、皆李厳に統率させた。
309: 名無し 2017/08/08(火)19:10:10 ID:ISU
嚴、與孟達書曰「吾與孔明?受寄託、憂深責重。思、得良伴」
李厳が孟達に書を送って曰く「私は孔明(諸葛亮)と共に事を託されたが、重責を深く憂いている。思うに良き伴侶を得た」
310: 名無し 2017/08/08(火)19:10:11
正史やと
マジで陸遜以外ボロクソに書いてあるから
呉が好きになる要素0やからなぁ
312: 名無し 2017/08/08(火)19:11:04 ID:ISU
>>310
ほんこれ
叩かれるだけの本文という
314: 名無し 2017/08/08(火)19:11:58
>>310
張昭と孫権の命がけのコントとか…
317: 名無し 2017/08/08(火)19:13:51 ID:ISU
>>314
これもそうだけど
孫権は呂壱と二宮がやばいからなぁ
319: 名無し 2017/08/08(火)19:14:19
>>317
絶対に笑ってはいけないに変わってしまったところやな
322: 名無し 2017/08/08(火)19:15:38 ID:ISU
>>319
むしろ絶対に笑えない
313: 名無し 2017/08/08(火)19:11:16 ID:ISU
亮亦與達書曰「部分如流、趨捨罔滯。正方性也」其見貴重如此。
諸葛亮もまた孟達に送って曰く「部隊を分けること流れるがごとく、行くも行かぬも滞らない。正方(李厳)の天性である」その重用されていることはこのようであった。
315: 名無し 2017/08/08(火)19:12:24 ID:ISU
八年、遷驃騎將軍。以曹真欲三道向漢川、亮命嚴將二萬人赴漢中。亮、表嚴子豐、爲江州都督督軍、典嚴後事。
建興八年(230年)、驃騎将軍に変遷した。曹真が三道より漢川に向かおうとすると、諸葛亮は李厳に二万人を率いて漢中に赴かせた。諸葛亮は上表して李厳の子李豊を江州都督、督軍とし、李厳の後事を司らせた。
316: 名無し 2017/08/08(火)19:13:21 ID:ISU
亮、以明年當出軍、命嚴以中都護署府事。嚴、改名爲平。
諸葛亮は翌年出陣するため、李厳を中都護として府の事を割り当てた。李厳は改名して李平とした。
318: 名無し 2017/08/08(火)19:14:11
やっぱ後方任せられる人間がおらんと話にならんからな
孔明も頼りにしとったんやろなぁ
322: 名無し 2017/08/08(火)19:15:38 ID:ISU
>>318
頼りにしてたけど見事に・・・
320: 名無し 2017/08/08(火)19:14:26
ほー李厳も改名してたんか
皇室の誰かと名が被ってたんかな
325: 名無し 2017/08/08(火)19:16:34 ID:ISU
>>320
皇族に憚って名前を変えた孟達は
そういうことがあったって書かれてるから
違う理由かもしれん
321: 名無し 2017/08/08(火)19:14:32 ID:ISU
九年春、亮軍祁山。平、催督運事。秋夏之際、?天霖雨、運糧不繼。平、遣參軍狐忠、督軍成藩、?指呼亮來還。亮承以退軍。
建興九年(231年)春、諸葛亮は祁山に軍を出した。李平は輸送の事を促された。夏、秋の頃、長雨に遭い、兵糧を運ぶのが続けられなくなった。李平は参軍狐忠(馬忠)、督軍成藩を遣わして諭して諸葛亮を帰還させた。諸葛亮は承諾して軍を退いた。
323: 名無し 2017/08/08(火)19:15:49 ID:ISU
平、聞軍退、乃更陽驚、?「軍糧饒足、何以便歸」欲以解己不?之責、顯亮不進之愆也。
李平は軍を退いたと聞き、改めて驚きを表し、話した「兵糧は充足しているのに、どうして帰って来た」己が行わなかった責任を解こうとし、諸葛亮が進軍しなかった過ちを顕かにしようとしたのである。
326: 名無し 2017/08/08(火)19:16:51 ID:ISU
又、表後主、?「軍、偽退、欲以誘賊與戰」亮、具出其前後手筆書疏本末、平違錯章灼。平、辭窮情竭、首謝罪負。
また、劉禅に上表して説いた「軍は偽の退却をして(曹)賊を誘い戦おうとしております」諸葛亮は具体的にその前後の手紙を出して事の本末を述べ、李平が間違っていることを明らかにした。李平は言葉に詰まって情も尽き、自首して謝罪し罪を負った。
328: 名無し 2017/08/08(火)19:18:30 ID:ISU
於是、亮表平、曰「自先帝崩後、平所在治家、尚爲小惠、安身求名、無憂國之事。臣當北出、欲得平兵以鎭漢中。
これにおいて諸葛亮は李平の事を上表して言った「先帝が崩御して後、李平は所在で家を治め、なお小さな恩恵を為し、保身を考え名声を求め、国を憂う事はありませんでした。私が北に出るにあたって、李平の兵で漢中を鎮めさせました。
329: 名無し 2017/08/08(火)19:18:32
李平「輸送続けられへんな、帰ってきて」
李平「何で帰ってきたんや食料あるのに」
334: 名無し 2017/08/08(火)19:21:27 ID:ISU
>>329
これ本当になにがしたかったんやろ
一応本文には理由書いてあるけど
330: 名無し 2017/08/08(火)19:19:27 ID:ISU
平、窮難縱橫、無有來意、而求以五郡爲巴州刺史。
李平は難が窮まったことを人々に言い、(敵の)来意も無いのに五郡を求めて巴州刺史になろうとしました。
331: 名無し 2017/08/08(火)19:19:37
この謎行動
北方版では酷使に継ぐ酷使の兵を哀れんで
って解釈になってるな
334: 名無し 2017/08/08(火)19:21:27 ID:ISU
>>331
北方の解釈はたまに面白いものがあるな
333: 名無し 2017/08/08(火)19:20:47 ID:ISU
去年臣欲西征、欲令平主督漢中。平、?司馬懿等開府辟召。臣知平鄙情、欲因行之際?臣取利也。
去年私が征西しようとし、李平を督漢中の主としようとしました。李平は司馬懿らが府を開いて招集していると説きました。私は李平が卑しいと知っており、行軍の際に私に迫って利を取ろうとしておりました。
335: 名無し 2017/08/08(火)19:21:39 ID:ISU
是以、表平子豐督主江州、隆崇其遇、以取一時之務。
このため上表して李平の子李豊を江州の督主としてその待遇を貴び、一時の事務を取らせました。
337: 名無し 2017/08/08(火)19:23:38 ID:ISU
然、謂平情在於榮利而已、不意平心顛倒乃爾。若事稽留、將致禍敗。是臣不敏、言多增咎」乃廢平爲民、徙梓潼郡。
然れども、李平の情は栄利のみにあると思い、李平の心がここまで曲がっているとは思いませんでした。もし事を保留にすれば、禍がやって来るでしょう。これは私が聡くなかったからで言葉を増やせば咎が多くなります」こうして李平を廃して庶民にし、梓潼郡に移した。
338: 名無し 2017/08/08(火)19:24:31 ID:ISU
十二年、平聞亮卒、發病死。平常冀亮當自補復。策後人不能、故以激憤也。豐、官至朱提太守。
建興十二年(234年)、李平は諸葛亮が亡くなったと聞き、病気を発して死んだ。李平は常に諸葛亮が自分を復帰させるのをこいねがっていた。後の人では出来ないと計り、故に激憤したのである。李豊の官職は朱提太守に至った。
339: 名無し 2017/08/08(火)19:24:42
期待の裏返しとはいえ
ボロカス言っとるな
343: 名無し 2017/08/08(火)19:26:47 ID:ISU
>>339
それは仕方ない
後方支援任されるくらいの期待はあったわけだし
344: 名無し 2017/08/08(火)19:27:03
>>339
ドラフト1位で莫大な金貰って
足引っ張るどころか敵の味方してるようなもんやし
340: 名無し 2017/08/08(火)19:24:58
法正「品性を疑う」
343: 名無し 2017/08/08(火)19:26:47 ID:ISU
>>340
お前は特別やからな
341: 名無し 2017/08/08(火)19:25:10
兵糧集まらんかったから
呉が攻めてきたって嘘ついて呼び戻すとか
小学生レベルの発想やな
343: 名無し 2017/08/08(火)19:26:47 ID:ISU
>>341
これホンマ謎だよなぁ
何回読んでも意図がわからない
342: 名無し 2017/08/08(火)19:25:11 ID:ISU
李嚴、以幹局達。(※中略)覽其舉措、迹其規矩、招禍取咎、無不自己也。
李厳は才幹によって栄達した。(※中略)そのたち振る舞いを見て、その考えや行動の基準を追うに、禍を招き咎を受けたのは自己責任でないわけがない。
※中略
李厳の評ではないので中略した
347: 名無し 2017/08/08(火)19:27:27
やっぱ過労でいかれてたんじゃ…
348: 名無し 2017/08/08(火)19:28:14 ID:ISU
>>347
陳震ってやつが
前からやばい奴ですよとは言ってた
350: 名無し 2017/08/08(火)19:28:33
李厳は孔明と共に劉備に後事を託された
孔明は絶対権力を持つ独裁者であった
李厳は孔明に
九錫を受け幕府を開くよう進言している
※皇帝が臣下に下賜する最高位の恩賞
簒奪禅譲のステップとされている
それに対して孔明
「魏を滅ぼして曹叡を捕らえたなら
九錫でも十錫でも受けたるけど、
功績もないのにアホちゃうか?
お前とは長い付き合いなのに何でそんな事言うんや」
火種は間違いなくあったと言える
352: 名無し 2017/08/08(火)19:30:26 ID:ISU
>>350
これ
自滅に近い形で終わったけど
もしかしたらもっとやばいことやる可能性もあったかもしれん
357: 名無し 2017/08/08(火)19:33:38
>>350李厳
(2人で託されたしつけ込まれたり勘違いされるから)
孔明の一元体制ちゃんとつくろ(提案)
孔明
てめえが下だからいいんだよ
(功なくして受けられない)
かもしれない
悲しい世界だなぁ(適当)