嫌い
1 源氏
2 頭中将
3 紫の上の父親
4 髭黒
5 女三宮
6 朱雀帝
7 明石の上
8 弘徽殿女御
9 宇治八宮
好き
1 北山の尼君
2 明石の尼君
3 桐壺帝
4 桐壺更衣
5 桐壺更衣の母親
6 源典侍
7 夕顔
8 真木柱
9 六条御息所
源氏
いわずと知れた主人公
主人公補正で完璧な男性として描写されているが、
彼と関わって不幸になった人の方が多いのでこちらにカテゴライズ
特に紫のゆかりを求めて異母兄の娘を妻に迎え、
糟糠の妻を捨てたのは創作上の人物とは言え許せん
頭中将
源氏ほどではないが立派な貴公子として描写されているがポはきらい
何故なら彼のせいでポのすこな夕顔とその娘が苦労したから
雲居の雁もこの人のせいで苦労してるし、
こいつも不幸にした人間の数は源氏に匹敵していて笑っちゃうんすよね
紫の上の父親
こいつも上の二人に同上
(入内しても恥ずかしくないほど高貴な身分で后妃にふさわしい嗜みを身につけていた)
大納言の娘をぞんざいに扱い、正妻が彼女をいじめたのを見て見ぬふりをして、
紫の上一家を不幸にした人物だから許せない
よほど正妻が怖いのか、娘が源氏の妻となって玉鬘事件が起きた時も、
娘や源氏の味方はせず正妻と一緒になって妾腹とはいえ実の娘の悪口を言うぐう畜ぶり
髭黒
何でこんな奴に帝に侍ってもおかしくない
当代きっての美女玉鬘が奪われなければならなかったんだ、訴訟
彼が不幸にしたのは玉鬘のみならず、
元の北の方(紫の上の異母姉)と娘をも不幸にする畜生ぶり
そのくせ本人は妙に幸せそうなのが腹が立つ
ブ男の分際で……ブ男の分際で……
女三宮
数え3歳で母親を亡くし母親の親族にも有力者がいなかった
(※母親(藤壺女御)の父帝はずっと以前に亡くなっており、
藤壺女御の母親は身分が低く有力な後ろ盾もない更衣であったことが若菜で描写されている)
ために父親に可哀想な子と溺愛されスポイルされたことを差し引いても
擁護不能なほどのMUR
それでいて源氏の正妻におさまり、下着姿でスポーツ観戦をするなどはしたない行為をしまくり
そのMURぶりから間男に夜這いされ孕み、
源氏にその事を指摘されると、
出家して自身は何の責任も負わず無事逃げ切ることに成功
逃げ足だけならほんと封神の妲己みたいなキャラっすねえ……
朱雀帝
女三宮の父親
帝の器ではないのに祖父と母親のコネと権力で帝位につけたMUR
こいつが女三宮を源氏に嫁がせた結果多くの人が不幸になってしまった
なのに皇統はこいつの血筋、なぜこいつなんだ、私には理解に苦しむね(ペチペチ
明石の上
優れているのは身分だけの女三宮と対照的に、
身分以外は完璧な女性として描写されているが、
完璧すぎて面白みがないのでこっちにカテゴライズ
いい女なのは分かるし、作者もこの登場人物にひときわ愛着があるのは理解できるけれど……
弘徽殿女御
皇太子時代から桐壺帝に将来のお后候補として入内し、
誰よりも先に帝の長男を産んだという実績があることを差し引いても、
後宮の女性たるもの夫がほかの女性に気を移そうと堂々としていなければならないのに、
それができず桐壺更衣をいじめまくって死なせた罪深い女
なのに作中ではこの女が報いを受けた描写がないのほんとひで
宇治八宮
悪い人ではないが、妻の死後妻の姪に手を出して子を産ませ、
その事に対して何の責任も持たなかったことを思うと……
あと、この人が娘たちの身の振り方をもっと真剣に考えていれば、
大君も中の君も浮舟も不幸にはならなかったのに
北山の尼君
按察使大納言の未亡人で紫の上の母の母(つまり祖母)
作中ではほんのわずかしか登場しないが、
「生き物をいじめるといつか罰が当たりますよといつも申し上げておりますのに」
(という言葉にこの人の大体の人物像が)凝縮されているんだ
こんな優しいおばあちゃんが物語の都合であっさり殺される、悲しいなあ……
明石の尼君
源氏物語に登場する老婆は大体死亡するが、
源典侍と並んで死の描写がなされていない貴重な登場人物
源氏の女人ではないので描写は少ないが、
夫の山ごもりの知らせを受け取って
「娘や、お前のおかげで身に余る光栄も経験しましたが、
同時にお前のためにとても悲しい思いもすることですよ」という言葉に
この人の人物像が凝縮されているんだ
桐壺帝
桐壺更衣一人を寵愛してほかの后妃も桐壺更衣も不幸にしたことを差し引いても、
何故か憎めない登場人物
多分源氏と藤壺の密通を知っていて、
それでもなお源氏を愛し夢枕に立ち
「出来の悪いお前の異母兄のことは私が何とかするから、お前は今は耐え忍びなさい」と
主人公を導くからだと思う(こなみかん)
桐壺更衣
主人公のマッマや
主人公の母親と若くして亡くなった為にだいぶ補正がかけられとるが、
それでも、
「はなやかな顔立ちの美人」「ちょっとした言葉遣いにも教養がほとばしり出ていた」
「祝いの席で読む和歌も専門家に見劣りすることはなく」
「楽器を演奏したり、音楽を理解する才覚も尋常ではなかった」と、
非の打ちどころのない立派な女性として描写されとる
死に際しても、「貴男様を残していくのが辛い。こうなる事と分かっておりましたならば」
と、自分をある意味死に追いやった男を恨むこともなく、
静かに物語から退場する、貴婦人はかくありたいものやね
桐壺更衣の母
主人公の母方の祖母や
順調に出世すれば大臣になれた筈が、大納言在任中に志半ばで亡くなった夫の遺言に従い、
一人娘を入内させ、娘がほかの后妃に見劣りせぬようにと心を砕いた立派な貴婦人や
娘が亡くなった後は、帝の過剰な愛が娘の死の遠因となってしまったと
暗に最高権力者を批判する気骨もある
彼女が亡くなった時数え6歳の源氏がたいそう悲しんだという描写があるので、
孫を娘と同じくらいいつくしんで育てたことは確定的に明らかや
源典侍
源氏という苗字に象徴されているように皇子の地をひく名門の出で、
優秀な後宮女官、若い頃は美しく、多くの貴公子たちと浮名を流し、
和歌も巧みで音楽の才能も優れた素晴らしい女性ながら、
年をかなりお召しになっているというだけでギャグキャラの扱いを受けているクッソ哀れな登場人物や
ワイが思うにこの人明らかに和泉式部がモデルだよね……
作者は彼女に恨みでもあったんやろか?
夕顔
名門の出だったのに両親を亡くしたばかりに不幸な目に合う人やが、
この人に関しては、実に興味深いことに、
源氏と関係を持った女性の中で唯一源氏にケチをつけた女性なんや
「貴男様は絶世の美男と伺っておりましたけれど、
それはわたくしの思い違いでしたわ、大したことない人!(でも好き)」
それだけで作者がいかにこの女性に愛着を抱いていたか分かるンゴねえ
彼女の最期はクッソ哀れやが、玉鬘は不幸にならなくてよかった(こなみかん)
真木柱
父親が玉鬘を選び母を捨てたばかりに家庭が崩壊し、
最初の結婚生活もうまくいかず、
罪はないのにクッソ哀れな登場人物や
宇治十帖では柏木の弟と結婚して幸せな家庭を築いていてよかった(こなみかん)
六条御息所
非の打ちどころのない完璧な貴婦人、
なのに源氏と関係を持ったためにどんどん落ちてゆき、
ついには悪霊と化してしまう……
ボリス・ゴドゥノフやアラビアのロレンスやオイディプス王のような、
立派な人物が落ちてゆく様を描いた作品が好みのワイにはどストライクな登場人物や
彼女が夫と死別しなければ皇后として光り輝く未来があったというのに……
※
この名は大江千里(歌人)の和歌「照りもせず曇りもはてぬ春の夜の朧月夜にしく(似る)ものぞなき」に由来する。当時権勢を誇った桐壺帝の右大臣の六の君(六番目の娘)で、弘徽殿女御の妹という高貴な生まれだが、作中では珍しい艶やかで奔放な気性の女君である。
姉弘徽殿女御の産んだ東宮(後の朱雀帝)の女御に入内する予定だったが、宮中の桜花の宴の夜に思いがけなくも光源氏と出会い、後に関係が発覚して入内は取り止めになる。葵の上の死後、右大臣は源氏と結婚させることも考えたが、弘徽殿女御が猛反対し、源氏自身も既に紫の上を妻にしていたため実現しなかった。
始め御匣殿別当として登華殿にあり、後に尚侍(ないしのかみ)となって弘徽殿に移る。その美貌と当世風で華やかな人柄から朱雀帝の寵愛を一身に受ける一方、源氏との逢瀬も密かに続けていた。朱雀帝は自身が源氏の魅力に及ばぬことを認め、朧月夜を責めなかったが、彼女との関係が発覚したことが右大臣と弘徽殿大后の怒りを買い、源氏須磨流しの一因となった。
源氏の不在中に父太政大臣(元右大臣)が死去。朱雀帝退位の後、源氏の全盛時代には朱雀院に従った。朱雀院出家後に再び源氏と関係を持つが、最後は源氏にも告げずに院の後を追い出家、物語から退場する。