堀秀政のちょっと良い話(戦場編其ノ一)
人使いが巧く、「名人久太郎」と呼ばれた秀政。戦場でも彼はその才能を発揮していた。
合戦での陣中の夜間、特に風雨の強い時などは「陣泥棒」と言う、武具や糧秣を盗む盗賊がいて、当時の武将達は常に警戒していた。だが秀政の陣では「陣泥棒」にやられる事が無かった。
秀政は見張りの兵達に、こう申し付けていた。
「今宵は風雨が強く、泥棒には絶好の機会だ。もし『陣泥棒』が来なくても、わしがスキを見て泥棒に入るので、気をつけておけよ。」
大将にこう言われては、厳しく警戒せざるを得ない。秀政はこうして「陣泥棒」を防いだのである。
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堀秀政のちょっと良い話(戦場編其ノ二)
秀政が秀吉の配下として九州平定戦に従軍していた時の話である。
秀政は城を攻めていた。城方から勇敢にも討って出てきた、敵兵五十人ほどを生け捕りにした。秀政の前に引き出された敵兵達は、見せしめの処刑を覚悟した。
秀政は敵兵達に言った「九州に来てから城攻めばかり。攻めた城はどこも一日で落城し、わしは次々と行軍せねばならず、本当にきついのだ。そこでお前達に頼みがある。このまま城に帰って、せめて後三日は持ちこたえてくれないか?対陣していれば軍を動かさずに済むからな。」
と言って敵兵全員を解放した。すぐさま城に逃げ帰った兵達は、とても敵う相手ではないと悟り、城方は即座に降伏した。「名人久太郎」の面目躍如である。
もっとも、秀政は本当に休みたかったのかもしれないが…
生きてれば、関東に入れられたというのも頷ける。
確かに政宗さんも忠興さんも忠恒さんも森さんも一度聞いたら忘れられない話が多いね。
「こいつやりやがったー(ガビーン)」って話が多いからなあ
Qさんは「出来たお人だねえ」で終わってしまうのが原因か?
ガビーンってww
それ使う人久しぶりに見たわ
堀秀政のちょっと良い話(政務編)
ある時、堀家では論争が起きた。それは「荷駄を運ぶ際、荷駄の数を決める勘定役と、荷駄を運ぶ担ぎ役とではどちらが偉いか?」
と言うものであった。現代風に言えば経理担当と現場担当どちらが大変か?と言う感じである。
これを聞いた秀政は勘定役、担ぎ役の双方を集めこう言った。
「わしはかつて、蔵入り奉行(経理担当)をしていたので、勘定役の苦労はわかる。だが担ぎ役はしたことが無いゆえ、今からやってみる。荷駄を用意してくれ。」と言って荷駄を用意させ、自ら
荷駄を担いで小高い山を乗り越えた。
そこで一緒に着いてきた勘定役と担ぎ役の双方に言った。
「わしも戦で鍛えたゆえ、荷駄ごときと思っていたが、間違いだった。ここに運ぶまでにヘトヘトになってしまった。担ぎ役達には、いつもこの様な苦労をさせていたのだな。本当にありがたい。これで勘定役も荷駄を運ぶ苦労がわかったであろう。お互いが苦労をいたわれば良いのではないか。」
勘定役、担ぎ役の双方は秀政の体を張った説得に感動し、和解した。
以後論争は無くなり、家中の団結は一層強くなったのである。
>>615
勘定役と比べる対象って担ぎ役なのかな?
担ぎ役って人夫でしょ
荷駄の数を決めるような上級な地位にない筈
道中、荷駄隊を差配する者こそ勘定役と比肩する役職なのでは
山賊や敵から荷駄を守らないといけないし
荷を奪われたらその責任を問われる
勘定役も荷の数が余計だったり、少なかったら無能呼ばわりされる
戦国期の話だからね。たとえ末端の人夫(農民)とは言え、それなりの権利は有る。
現代みたいに派遣とか下請けとか、そんな感じで人夫を使えば、労使交渉とか穏便な事では済まない。荷駄隊を会社としたら、勘定役=総務部、担ぎ役=営業部、みたいなものか。
当時の農民は江戸期みたいに、武士階級に支配されてる様な、おとなしい連中じゃあ無いよ。
>>631
いや、権利と言う意味で言えば、やはり江戸期の農民の方がずっと持ってる。
戦国期の農民には、一部の天皇や公家、寺社領などを除けば、生命財産の保障すらなかった
(だから惣村を作り自力救済に及ぶのだが)
つーか、この場合の「人夫」は、徴発された農民ではなく、武家被官、もしくは軍の臨時雇いとしての「小物」なんじゃないか?非戦闘員ではあるが軍役に当たる人たち。
なんか核心突いてるな。
良い人であることは間違いないけど、トップに立つ人でもない、と。
長生きしてれば、石田三成以上にメジャーな武将になれただろうに。
長生きも武将の器量だからねえ。
たとえば塙直政が戦死せず長生きしたら、堀どころか、秀吉も光秀も出番がなくなるような
武将になっていただろうし。
有能だったし、何より秀吉や光秀なんかに比べても、信長の信任が段違いだったと思われる。
MORI → 一生関わりたくないタイプ
一字違いでなんという違いww
「H&M」とかいうタイトルで森と堀ダブル主人公の戦国漫画を誰か書けばいいと思う
「へぇ、あんたも“ORI”っていうんだ」
理想の上司になるために仕官したHORIと、人を斬るために生まれてきたMORI。
ひょんなことから二人の“ORI”は同居することになる。
さらに、HORIの所属するいい話スレと、MORIが所属する悪い話スレ、
2つのスレのメンバーたちを交え物語は進んでいく。原作:矢沢あい