食の歴史

【麻婆豆腐・餃子】中華料理の歴史を語りましょう!【五蛇羹・炒飯】

1: 名無し 03/03/21 04:52
色々教えて。

ニュース


3: 名無し 03/03/21 04:55
麻婆豆腐は辛亥革命のちょっと前だっけな?
成都の料理屋婆さんが初めて作ったのが。
でも有名だな

 

48: 名無し 03/03/30 10:31
>>3
中華一番で19Cにマーボー豆腐が作られているのは大嘘なんか?!
イヤ、マンガを信じてる訳じゃないけど、根本設定からして大嘘だったとは。

 

49: 名無し 03/03/30 11:42

>>48
Q:麻婆豆腐はいつ頃、どのようにして生まれたのでしょうか。
A:麻婆豆腐は清の時代の1862年、四川省成都の北の郊外、万福橋にある
「陳興盛飯舗」という小さな店で生まれました。主人の陳春富が早くに
亡くなり、店を切り盛りしていたおかみさんは、顔にあばた(中国語で
麻)があったので、陳麻婆と呼ばれていました。この橋を往来していた
油かつぎの人足達が豆腐を買い、運んでいた油を少し取って、おかみさん
に料理を作ってほしいと頼みました。出来上がった豆腐料理は山椒と
唐辛子がきき、たいそう美味しかったので評判を呼び、麻婆豆腐と名づけ
られました。

Yahooグルメより転載。
19世紀にはもう麻婆豆腐はあったから、安心しろw
ただ、四川の他の料理まで辛くなるのはもっと後から、ということなんじゃ
ないの。

 

11: 名無し 03/03/21 22:50
麺っていつできたの?

 

12: 名無し 03/03/21 23:29

>>11
分かっている限りでは西晋の時代に今の山西省で刀削麺が生まれたのが最古だそうな。

ただ、古代ローマには紀元前後ごろから始まったパスタ「ラガヌム」も
麺とみなすかどうかで最古争いは微妙になるかと。

 

14: 名無し 03/03/22 03:38
とりあえず、春秋時代からあったのはあぶり肉・肉醤・羮・粥くらいか?

 

15: 名無し 03/03/22 03:49
俗に、饅頭は諸葛孔明が作ったって言われてるけど
その話、私は伝説のたぐいだと思う。

 

20: 名無し 03/03/23 08:40
ちょっとスレタイとずれるが中山国における司馬子規の羊羹の話は面白い。
「一杯の羊羹で国を失った」訳だから昔から食い物の恨みは恐ろしいな

 

23: 名無し 03/03/24 08:26
豚肉食は誰が始めたんでしょうね。羊肉食や牛肉食は遊牧民ですよね

 

24: 名無し 03/03/24 09:28
>>23
豚は夏の時代くらいから食ってるんじゃない?
飼ってたかどうかは別として。

 

25: 名無し 03/03/25 00:00
>>24
豚って飼われているから豚なんじゃないの?

 

26: 名無し 03/03/25 01:26
>>24-25
野生だと「イノシシ」だよな。家畜化したものを豚と呼ぶわけで。

 

30: 名無し 03/03/26 13:41
日本産の醤油を一番輸入している国は中国との事。
現代中国料理は中国の醤油より日本の醤油で食べた方がおいしく
なるようになってるんだってさ。

 

36: 名無し 03/03/29 04:56
中国料理は乳製品使わない

 

38: 名無し 03/03/29 10:00
>>36
ミルク炒め,ミルク煮なんてメニューはあるけどなあ。
でもそれは香港発信の新しい中華料理なのかな。

 

39: 名無し 03/03/29 10:39
>>36・38
伝統料理では聞いたことないですね、乳製品は。
考えてみれば中原は北方と西方を乳製品を常用する牧畜民族に
常に囲まれてきたはずですよね。
境を接してきたからには何らかの影響も受けていそうな気もするのですが・・・なぜ?
「漢民族ともあろうものが蛮族にかぶれて家畜の乳なんざ飲めるかゴルァ!」てな
「文明人」としてのプライドが許さなかったとか?

 

40: 名無し 03/03/29 18:54
いわゆる「ヌーベル・シノワ」というのはいつ頃登場したの?

 

41: 名無し 03/03/29 19:38

新派粤菜(サンパイユエチョイ:新広東料理、ヌーベル・シノワ)の登場は
1970年代中期の香港です。

今までの中華料理の特徴である「甘脆濃肥(ガムチュイヌンフェイ)」―甘く、
パリパリと歯切れよく、コクがあり、脂っこい」味を「清淡自然(チンダム
ジーイン)」-あっさりとして薄味、食材そのものの味が生きている」にし、
またヨーロッパ風の盛り付けを取り入れるなどの工夫を凝らしたとのこと。
当時のフランス料理界を風靡していたヌーベル・キュイジーヌの軽み志向の
影響を受けたようです。もともと広東料理は中華料理の中でも比較的あっさり
した味付けなんですけどね。

 

42: 名無し 03/03/29 20:11

>>41
お詳しいですね。勉強になります。

四川料理といえば唐辛子の辛い味付けで有名だけど、アメリカ原産の唐辛子が
どういう経緯で中国の内陸部まで入ってきたのでしょうか。

 

43: 名無し 03/03/29 22:57
>>42
砂漠を越えてきたってのはどうかな?
船乗りはビタミン補給に唐辛子持っていたと言うし
砂漠の商人も・・・可能性低いかな?

 

46: 名無し 03/03/30 02:06
>>42
同じ新大陸原産のタバコは、コロンブスの新大陸到達からわずか2年で日本にも
入ってきていて、あっという間に全国で栽培されるようになったんだよね。
唐辛子もそれと同様、海洋貿易経由でアジアに広まったんじゃないかな。

 

45: 名無し 03/03/30 01:36
いくつかのHPを漁ってみたが、唐辛子の中国伝来は1620年代、ヨーロッパ
人によってとのこと。日本や朝鮮より遅い。
しかし、今日の四川料理などのように大量に使用されるようになったのは、
ごく最近らしい。1890年代の日本人の旅行記に、「四川料理は薄味で日本
人の口に合う」との記述さえあったという。
その後の唐辛子の使用量の激増(四川だけでなく、湖南や江西も)は、何に
よってもたらされたのか。朝鮮半島における唐辛子の普及には、塩の高騰が
背景にあったという説があるので、案外中国もそうだったりして。

 

50: 名無し 03/03/31 18:44
膾と刺身ってどう違うの?

 

51: 名無し 03/03/31 21:29

膾というのは肉を細長い麺状に切ってたれであえたもの。

現代の我々にとってなじみのある料理もあるよ。
ユッケやアジの叩きが膾だ。

 

52: 名無し 03/03/31 23:55
雲南料理、貴州料理というのはないの?
西南中国の料理を総称して四川料理というのか?

 

53: 名無し 03/04/01 01:27

雲南、貴州は多数の民族が居て
民族文化の宝庫だ。

もちろん多様な食文化がある。

しかしそれは中華料理とはいえないだろう。

 

55: 名無し 03/04/01 17:08
四川料理が全般的に辛くなったのは文革以降なのだと。
あと、日本に伝わった四川料理は陳健民氏の手により日本人向けに
かなりアレンジが加えられてるので本場のものとは別物だとか。

 

59: 名無し 03/04/02 00:23
>>55坦々麺も本場四川では汁のない挽肉味噌あえ麺だったのを
陳健民氏が日本人向けにスープ入りのラーメンタイプに改良したのだとか。

 

56: 名無し 03/04/01 20:10
とくに麻婆豆腐な

 

84: 名無し 03/04/07 15:59
豆腐って中国で発明されたの?
だとすると、宋代あたり?

 

89: 名無し 03/04/09 23:26

>豆腐って中国で発明されたの?

ちょっとウロオボエだが、中国で発明されたことは確からしい。
豆腐を発明したのは漢の淮南王劉安だという古伝承があったはずだ。
この伝承は長い間否定されていたが、1960年代に漢の時代の遺跡から、
豆腐を作っていた跡らしいものが発掘され、劉安発明説は真実味を帯びるようになったという。

 

90: 名無し 03/04/10 00:30
>>89
昔聞いた話で、「豆腐」と「納豆」が日本に入ってきたとき、その名称が入れ替わったって話を聞いたんだけど。
要するに中国では腐った豆のことを「豆腐」と呼んで、大豆のプディングを「納豆」って呼んでたって言う意味。
これってトンデモかな?
そうじゃなかったらその「豆腐」がどっちのことなのかキボン

 

96: 名無し 03/04/10 22:34

>>90
納豆→昔は納屋で発酵させた豆。

豆腐→腐は中国語で「固める」とか「柔らかい固体」の意。また昔は発酵させた豆乳(ヨーグルト状)、つまり腐っている豆乳を水分を抜いて固めていた。ちなみに現在の豆腐のニガリを使って短期間で作り上げる方法ができたのは最近です。

 

95: 名無し 03/04/10 02:52

この本は面白かったよ。「中国料理の迷宮」勝見洋一
リンク

料理史として読むと裏切られるかもしれないけど、著者の視点が広く、こういう
本にありがちなウンチク話に留まらないので好感もてます。特に、文革期の中国
で実際に著者が目にした大衆食堂の風景は、普通外国人が見れるもんじゃない
だけに、貴重なルポとしても読める。講談社の新書は当たりハズレが大きいが、
これはかなりの当たり本でした。

 

108: 名無し 03/04/16 07:39
>>95の本はとてもおもしろかった!
あわててアマゾンの1クリックで買ってしまったので送料ついてしまったけど、損じゃない。
とくに文革のとこがよかったねー。革命の「不味さ」がひしひしと迫ってきたよ

 

98: 名無し 03/04/11 07:34
かん水って麺にとて別に必要ではなくて
むしろ有害だとのこと

 

99: 名無し 03/04/11 08:25

まあ、かん水入りのうどんやそうめん、パスタはないしな。

かん水は食感や歯ごたえのため、入れてるって事になってるのが
通説らしいが、実際には昔から入れる事になってると言う惰性、そして
味や風味のため入れてるってのが実情。
例えばラーメンなんかで入れずに作ると、ラーメン食った気がしない、と
かのたまう奴が結構いるそうな(ワラ。

そんなにかん水の風味が良いとは思えんが、馴れや刷り込みの
せいなんだろうかねえ。

 

101: 名無し 03/04/11 23:27

仕上げに花山椒の効いた麻婆豆腐は美味い!!
麻婆の決め手はは唐辛子じゃなくて(もちろん入れるけど)、
山椒だと個人的には思う。
胡椒とも違う、山椒独特のぴりっとくる辛さがなんともいえない。
山椒の入っていない麻婆は豆腐の甘辛煮にすぎないね。

山椒はずっと前から中国にはあるよね。

 

119: 名無し 03/04/21 20:19

>>101
そうそう!!
敦煌のホテルで食べた麻婆豆腐がそんなやつでした
効くなんて物でなくて、花椒が塊で入ってたりして、、、
山椒好きの私としては、喜んで食べましたが

後、豆腐の代わりに血を固めたやつが入った麻婆血豆腐(勝手に命名)
もうまかったな~~~!!
軟らかいレバーみたいな感じで美味かったです

 

102: 名無し 03/04/15 20:04
餃子が発明されたのはいつ?

 

103: 名無し 03/04/15 20:22

>>102
肉を小麦粉の生地で包んだ食べものであれば…
俺の記憶が確かであれば、黄河文明以前からあったような

山西省では餃子の化石出ると聞いた

 

104: 名無し 03/04/15 20:28
>>102
清代末期。
原型は無論それを遥かに遡るが、現在の形態で、
かつ蒸す・焼く・茹でるの三種が揃うのには
長い熟成の時間を必要としたのだ。

 

105: 名無し 03/04/15 21:19

>>104
焼き餃子は日本にしか無いってやつは「美味しんぼ」原作者が、読者に仕掛けたシュートってことか
ずっと騙されてたよ

シュウマイと餃子の違いって、南北の違いだっけか?
俺、餃子は好きだがシュウマイは嫌いなんだ

 

106: 名無し 03/04/16 01:39
>>105
焼き餃子は一般的ではないってだけじゃなかった?

 

107: 名無し 03/04/16 01:42
>>106
残り物を焼いて食うのが焼き餃子。

 

117: 名無し 03/04/19 14:07
>>105
焼き餃子は主に旧満州で食べられていた
日本に伝わったのは満州からの引揚者が広めた為

 

112: 名無し 03/04/17 21:57
餃子とシュウマイの違いは?
形以外にあるの?

 

116: 名無し 03/04/18 17:59

>>112
シュウマイはおかずだが、ギョウザは主食。
シュウマイは茹でない。
シュウマイの皮は大麦だが、ギョウザの皮は小麦。
シュウマイの味は香味が強い。
シュウマイは漢代、ギョウザは唐代。

 

120: 名無し 03/04/24 00:45
ラーメンって今や日本が本場なんじゃない?
どうすか?

 

122: 名無し 03/04/24 04:26
>>120
「今や」もなにもラーメンはもともと日本料理ですが?

 

121: 名無し 03/04/24 04:01
ラーメンは日本発祥で
起源が中国と言うことになるはず

 

124: 名無し 03/04/24 05:33
中華そばというじゃないか~。
でも、しらんかった・・・
何か水戸光圀が初めてラーメンを食ったと聞いたような
聞かなかったような・・・

 

129: 名無し 03/04/24 23:45
>124
儒学の師朱舜水が中華料理をつくって食べさせた中にラーメンがあったとか。
余談ながら、日本で最初に発掘調査をした人物でもある。>徳川光圀

 

131: 名無し 03/04/24 23:47
>>129
新横浜ラーメン博物館に模型が解説文つきで展示してありますな、それ。
ちなみにおみやげ「副将軍らーめん」もしっかり売られてますw

 

133: 名無し 03/04/25 01:55

正直、水戸黄門がラーメンの元祖ってのはかなり色々と疑問がわくが。

そも、ラーメンの定義ってどういうものなのかね。
某ラーメン漫画を見てるともはやなんでもありとしか思えん。

 

134: 名無し 03/04/25 03:38
人がラーメンと認めればラーメン
麺とスープがあり、うどんでもそばでもない物か?
岐阜の21号線沿いにスープが味噌汁な店があるらしいが
ラーメンと呼ばれている。麺の方がスープよりも重要らしい

 

135: 名無し 03/04/25 08:56
こんにゃくラーメンってのもあるね。
あれを一般的なラーメンのうちに入れるのはなんだが、どうも社会的には
麺状のものをスープや汁に入れてりゃあ、ラーメンと呼んでも構わないっ
て事らしい。その一方、広義ではつけ麺もラーメンのうちになるらしいん
で、こうなってくると中華系の麺料理はもとより、洋風、和風の麺類すらも
ラーメンと呼びたけりゃ呼んでいいって事になるわけで(ワラ

 

136: 名無し 03/04/25 11:05

まず中国で麺っていったら小麦粉を練ったもの全般ってのを忘れずに。

日本式ラーメンの特徴は縮れ麺とスープにあるそうな。縮れ麺は日本でも使わない地域は
あるけど。
中国とかのラーメンのスープは日本人がそうするようにあまりごくごく飲んだりするもんでは
ないらしい。あくまで麺や具にからめていただくものだそうな。

あと麺の食感の好みの違いからよく日本で食べる麺と中国とかで食べる麺は味が違うとか。

 

165: 名無し 03/05/13 01:18
そういや中華料理でイモ類を使った例をほとんどみかけないのですが気のせい?

 

170: 名無し 03/05/13 05:26

>>165
本邦でもよそゆきの料理には芋はあまり出ないだろう。
だから、日本の中華料理屋で出される料理にも、芋はあまり入っていない。

甘藷、大薯(広義のヤマノイモ類)、ヤム(里芋とクワズイモ類)で、国別
生産量・消費量とも一位にずっと入っているし、馬鈴薯でも上位。
生産量は少なくても、消費量の多いのは、キャッサバ芋、黒慈姑。
キャッサバ芋はタピオカの原料だから、殆ど原型を意識せずに食べている。
中華料理は加工度が高いから、知らす知らず食わされている分も多い。

字があっても食ってないのは、牛蒡と蒟蒻。

 

173: 名無し 03/05/13 15:06
>>165
清朝の人口増加をささえたのはサツマイモだったそうだから、食べないというわけでもないし
食べ方が発達していないわけでもないと思われ。

 

166: 名無し 03/05/13 04:02
そうだねえ
芋が無いわけではないし、
現に「芋」という漢字もあるのに。

 

169: 名無し 03/05/13 04:39
>>166
中国ではどうだか知らないが、日本ではもともと
イモと言えば2つ。
山で採れるのが山芋で、里で栽培するのが里芋だ。

 

178: 名無し 03/05/19 12:15
関係ないけど、コンニャクはサトイモ類。
ナガイモ(とろろ?)は中国伝来。

 

182: 名無し 03/05/20 22:04
>>178
ヤマイモとナガイモも実は微妙に異なります(英名でいえばヤムイモの括りですが)。
自然薯は日本原産ですし。

 

180: 名無し 03/05/19 14:20
コンニャクとサトイモは全然別のものだよ
熱帯発祥の根菜農業を照葉樹林帯の人々(中国大陸も含まれるが
江南の少数民族であって漢民族ではない)が受け取った際、
タロイモ類の中から温帯適応種として選び出したのがサトイモ
ヤムイモ類の代替として自生種から発見したのがヤマイモ(トロロ)だ

 

181: 名無し 03/05/20 21:52
タロイモ・サトイモ・ヤムイモ・・・未だにこの辺の区別が出来ない漏れ・・・

 

182: 名無し 03/05/20 22:04

>>181
タロイモとサトイモはほぼ同じモノです。
日本の栽培種がサトイモです。

ヤムイモはヤマイモが語源の英名ですし。

植物をみれば違いはすぐわかると思うんですが…。

 

183: 名無し 03/05/20 22:21
根菜農耕は東南アジア起源と言われてるね
タロイモ・ヤムイモ・バナナが基本
バナナは「木になるイモ」だ
東へ、太平洋に広がった過程でパンノキ(これも木になるイモ)が加わる
北へ、温帯に広がった過程でバナナが脱落し
その代わり穀物にモチ種を作るという裏技で粘り気のある美味しさを確保
西へ、アフリカにヤムベルトと呼ばれる芋作地帯を作った

 

209: 名無し 03/06/08 15:09

四大料理はいろんなところで目にするので、それ以外を少し。

山東料理
北京料理を代表とする北方系の料理に大きな影響を与えた料理。山東は
海に隣接しているので海産物が多い。様々な調理法に古くからたけてお
り、強火でいっきに炒めあげる「爆」の調理に特徴がある。葱、ニンニクを
よく用いる。味は塩味が効いて、あっさりしたものが多い。

 

210: 名無し 03/06/08 15:10
湖南料理
湖南省を中心に発達した料理で、北に隣接する四川省の料理の影響を
強く受けている。土地が低く、蒸し暑いこの地域は、食欲を増進させる為
に唐辛子などの香辛料をふんだんに使った料理が発達した。そのため、
料理は唐辛子やニンニク、湖南独特のソースを使ったスパイシーで辛い
味付けが特徴。また、甘味として蜂蜜もよく使われます。
代表的な料理には、鳩肉のミンチ入りスープ、干し貝柱入り鶏肉スープ、
アヒルの舌のマスタードソースかけ、大豆ペースト(豆酥)漬けの魚など。

 

211: 名無し 03/06/08 15:12

福建料理
海に面している為、海産物を用いた料理が多く、味は甘酸っぱく、南国風
味が特徴。ユニークな食材が多く、米粉(ビーフン)の特産地でもある。
福建料理の特徴としては、薄口醤油よりも透明度の高い白醤油を使うこ
と、新鮮な海の幸をふんだんに使用すること、他の地域の料理ではよく
行う油通しをせず湯通しすることなどが挙げられる。中国料理のなかでも
淡白な味。

喰ってみたいと思わないか!
満州帰りの人がやってたハルビンの味付けの料理を食ったことがあるが、
塩っ辛くコクはないがさっぱりした味だった。

 

234: 名無し 03/09/20 23:18
北と西で遊牧民と境を接してきた割には
乳製品を用いた中華料理を聞いたことがないのですが・・・漏れが知らないだけ?

 

235: 名無し 03/09/21 00:21
>>234
中国人は牛乳を飲むと腹を下すタイプが多いから、発達しなかったと、どっかで読んだ。
本当かねぇ?

 

243: 名無し 03/10/24 20:55

>>235

「 中国人は牛乳を飲むと腹を下す」というのが遺伝的な特質だ、ということが

ヒトはなぜヒトを食べたか―生態人類学から見た文化の起源 ハヤカワ文庫―ハヤカワ・ノンフィクション文庫
マーヴィン ハリス (著), Marvin Harris (原著), 鈴木 洋一 (翻訳)

に書いてありました。

 

237: 名無し 03/09/21 00:51
>>234
「斉民要術」には乳製品がたくさん出てくるよ。
ただしその後、乳蛋白のかわりに大豆蛋白を
使った豆腐が南部で発明されて、これに駆逐され
ちゃったようね。周辺部の牧畜民族では乳製食品は
まだまだたくさんあるよ。雲南の乳扇なんかは
そのひとつ。

 

238: 名無し 03/09/21 01:14
乳扇=大豆でいう「湯葉」に相当するものですか?

 

239: 名無し 03/09/21 01:25
>>238
そうそう。乾燥させて保存。
食べるときはもどす。

 

240: 名無し 03/10/10 04:00
プラオ(ピラフ)と炒飯の関係を
教えて下さい。関係あるのかないのか。

 

242: 名無し 03/10/24 20:26

>240

関係ありません。
炒飯は漢民族の料理ですが、プラオは中央アジアの民族が独自開発した
料理です。
第一作り方が違う。炒飯は一度炊いた飯を炒めた「焼き飯」ですが、
プラオは炒めた米を具とともに炊いた「炊き込み飯」。

ちなみに中国語でプラオは「抓飯」(ツァオファン)といいます
チャーハンと音は似ていますが別物です。

 

267: 名無し 03/11/11 18:51
潮州料理はあまりメジャーではないのでしょうか?
日本ではあまり専門店がないだけかな。
華僑・華人中の潮州出身者人口は少なくないはずなので。

 

268: 名無し 03/11/11 20:38

>>267
先週香港に行ったとき、潮州料理の飲茶食ってきた。海鮮系がうまいね。

中華料理エッセイの古典としては、青木正児「華国風味」「酒の肴・抱樽酒話」
がおもしろい。岩波文庫で出てる。

刺身(膾)についてのウンチクもある。細かい糸造りにして辛子味噌やネギと
酢で食ってた、と。ところが明代以降廃れて、清代には消滅してしまった。
遊牧民のモンゴルの文化が影響したのではないか、と青木は書いている。

フグを「河豚」と書くのは、揚子江や黄河を遡ってきたフグを美味として
珍重したから、というウンチクもあった。「へぇー」である。

 

269: 名無し 03/11/12 00:42

中国人も最近は刺身を食うようになったが、食前に熱した油を上からかけたりする。
形ばかりでも「熱」を加えようとしているのかもしれない。

中国人に聞いたら「刺身は日式料理だ。昔はこんなもんは食わなかった」と言う。
「羹(アツモノ)に懲りて膾を吹く」の時代にまで遡る、膾の伝統に連なる
ものではないようだ。

他に「日式」としては、焼餃子、ラーメンがそう。
日本人が中華料理と思っている焼餃子やラーメンを、中国人は日本料理と
思っているというのも「へぇー」。

 

270: 名無し 03/11/12 00:54
召使いは残り物の水餃子を焼いて食うのと違うの?

 

271: 名無し 03/11/12 01:19
>>270
魯迅の小説に出てくるよね。
よって「餃子は焼いて食うもんだと思ってる日本人」を中国人は馬鹿にしてた
可能性大。
でも現在は、少なくとも香港や台湾じゃ「日式」には「新しくて上等」という
ニュアンスがある。

 

277: 名無し 03/11/12 23:16
秋から冬の香港に行く機会があったら季節料理の「五蛇羹」を試しなされ。
冬眠前のめいっぱい肥えた蛇さんを、それも5種類、スープ仕立てにしたもの。
スッゲー旨いぞ。身体がぽっかぽかになる。

 

281: 名無し 03/11/13 20:38
>>277 スープだけ飲むんだけど、自分は蛇の肉も食べてみたかったので
出がらしの蛇肉も食べました。魚屋で、生きた蛇をさばいて、買った人には
生き胆をお酒に入れて飲ませてました>香港。

 

284: 名無し 03/11/14 23:14

>>281
スープだけ? それは知らんなあ。
わしがいつも食うのは、フカヒレスープみたいな感じで、
フカヒレじゃなく、細切りにした蛇肉が同じく細切りのキノコや
キクラゲと一緒に煮えているもの。
蛇肉は鶏肉みたいな感じで、でも味がもっと濃い。
ああ、また食いたくなってきた。日本じゃ食えないのかな。
横浜の中華街とか。あっても、お値段はベラボーかもしれない。
ちなみに香港じゃ、高級レストランでも1杯1000円くらい。

キモは食ったことがありません。
スッポンみたいな感じなのかなーと想像しますが。

 

290: 名無し 03/11/24 21:30
>>277&284
遅レスですが、自分が食べたのは、土鍋に皮を剥いた蛇を何匹か入れて、
菊花(香港だとプーレイ茶によく入っている、菊の花を干したの)と水で、
蒸し上げた感じのスープでした。飲むのはスープだけ。肉も食べてみたけど、
味がスープに出てて、特にちゃんとした味があるわけではありませんでした。
案内してくれたのが香港人の知人なので、蛇の身が入らないメニューを
選んでくれたのかもしれません。

 

292: 名無し 03/11/27 00:55
>>290
なんかそっちのほうが「高級」そうやね。蛇が丸ごと入ってるあたり。
わしが食ったほうは、秋から冬の香港じゃごくフツーに食えるぞ。
日本で言うなら「土用のウナギ」ぐらいのもんかな。
ちゃんとしたレストランだけじゃなく、屋台レベルでも「あり升」と
ハタ立てて宣伝してますた。

 

280: 名無し 03/11/13 20:33

料理に関しては柔軟な姿勢で変化を遂げてきた中華料理ということは
わかりました。
でも、あの広大な土地を有する中国でなぜ野菜や果物を作らなかったのでしょうか。

いまだに日本の林檎を親に送ってますですねえ。
上海っ子の自慢は
「北京には野菜は一つしかない、でも我が上海にはふたつある。」
ですものねえ。
いや、ホントの話し。

 

291: 名無し 03/11/24 21:44
>>280
梨、桃、柿、蜜柑、ライチなど、中国では果実は普通に作られていたが
特に、硬めの梨が好まれていたようで(中国人は硬めの果実が好き)
保存が利くのが理由らしいが

 

301: 名無し 03/12/05 04:35
>>291
中国茶とドライフルーツは実にあうね。
日本茶に和菓子よりも軽くて辛党にもいける。

 

293: 名無し 03/11/27 01:03

>>280
ちと昔の話だが、台湾便が羽田から出てた時分、台湾人向けの日本みやげで
桃が重宝されておったな。指で触っただけで跡がつく、いわゆる「水蜜桃」。

台湾といえば、バナナからドリアンまでフルーツ天国だし、桃の本場は中国
だとイメージしていたから、意外に思ったもんじゃ。

 

306: 名無し 03/12/11 02:16
>>293
中国の桃は桃太郎の絵本に出てくるような先が尖ってるのか、カボチャ型の平べったくて
コブの付いているのかしかない。
中国人の縁起かつぎで球とか円を非常に有り難がるし、桃も魔除のオマジナイのもの。
真球形の日本の白桃みたいなのはお土産に喜ばれるのだろう。

 

306: 名無し 03/12/11 02:16

>>280
明治時代に白菜、紅塔菜、四葉胡瓜、緑豆もやし、昭和以降に青梗菜、香菜(スープセロリ)、
黄韮、空芯菜、紅芯大根、と、いろいろ野菜が入ってきているが、現地では食べていないのか?
甘藍、青椒、人参 なんて漢字があるからには、キャベツ、ピーマン、人参は欧米から移入されて
根付いているんではないか?

 

307: 名無し 03/12/19 00:49
>>280が言っている「野菜」ってサラダとかで生食する野菜のことじゃないの?
中国じゃほとんど生野菜は食わんよ。
日本人ならサラダ用と考えるレタスやサラダ菜みたいのも油通しする。
オイスターソースをかけて食うのだが、油となじんだレタスなどけっこう
旨いぞ。

 

308: 名無し 03/12/21 21:49

>>307
確かに中国人は生野菜をほとんど食べない。フツーに生で食べてるのはつけあわせに
出て来る香菜くらい。トマト、きゅうりなんかも生で砂糖や塩、ごま油をかけて食べ
ることはある。

しかしながら、ビタミン不足の欲求からジャガイモ、人参、大根などを生で齧る。
料理と言うには程遠いが、ちょくちょく人参などをまる齧りしている姿は見る。
中国人に言わせると野菜を生で齧るのは貧乏人のすることではしたないのだそうだ。

 

328: 名無し 04/01/20 23:57
日本の航空会社の国際線の食事は和食か洋食か
インド航空だとベジかノンベジか(どっちもカレー)
中国の国内長距離便は普通食か清真(回教徒)食か
清真食は豚肉の代わりに麺が載ってる
御飯におかずが麺、あと野菜の煮物が少しと漬け物

 

329: 名無し 04/01/23 01:23
どの航空会社も機内食は「ムスリム向けも有り升」だろう。
豚がタブーなのは常識だが、牛羊その他の獣肉も「コーランを聞かせながら
屠殺しなきゃダメ」とか面倒だから使わない。
海産物系も「ウロコがないのはダメ」だから、貝類や甲殻類はアウト。
よって「ムスリム向け」は魚かチキンが基本。

 

330: 名無し 04/01/23 01:24
ところで、タブーってどこの言葉なんでしょうね

 

332: 名無し 04/01/23 17:17
>>330
フランスの名将タヴー元帥にあやかって…とかいうホラを思いついた。

 

338: 名無し 04/01/25 01:15
>>330
タヒチ語/tapu/「禁じられた」からフランス語経由のようで

 

331: 名無し 04/01/23 01:32
鰻は最近食べてもよくなったそうで・・・。
ところで「タブー」についてですが、例によって(?)ポリネシアの
言葉で「禁忌」を意味するもので、古くはクック船長も記したもので
す。近親相姦に関するものが代表的。

 

333: 名無し 04/01/23 23:50
中国人がさめた料理を嫌い、食品に何でも火を通すのは
食中毒恐れてのことか?

 

334: 名無し 04/01/24 10:14

>>333
いや、そういう合理的な理由からではなく「冷や飯は犬が食うもの。
人間の食いもんちゃう」みたいな感覚があるみたい。
日本人や韓国人は寿司とかおにぎりとか海苔巻きを食うし、欧米人も
サンドイッチとかサラダとか、要するに「冷たいメシ」を食う。
中国人はとにかく、熱くなければダメ。

そういや「冷たい茶」を飲むようになったのも、ごくごく最近のことで
サントリーか伊藤園の「ウーロン茶」が逆輸入?されて流行した
らしい。

 

344: 名無し 04/01/26 04:21
冷や飯を喰らわない理由は>>333の言ったほかに
「冷や飯食い=罪人の食い物」というのがあるそうです

 

335: 名無し 04/01/24 10:27
ああ。冷や飯は嫌うね、たしかに。あっちの人は。
日本はお結びの伝統があるから、子母澤寛みたいに冷や飯茶漬けこそ
究極の美味いうけど

 

345: 名無し 04/01/26 04:44
日本でも左遷されたりすることを「冷や飯を食う」って言うよね。

 

346: 名無し 04/01/27 00:08

「冷や飯は不味い」
これは米食民族の共通認識だが、日本人は冷や飯をそれほど嫌がらない。
「冷や飯を食う」という言葉は日本では「集団の中で冷遇される」くらいの意味であって、
中国のように「臭い飯を食う」ような意味まではないからだ。

現に、弁当も寿司も冷たいのを平気で食うし。

 

347: 名無し 04/01/27 13:28
おれ冷やご飯好きなんだけど、伯父の奥さんが華僑で
その話をしたら「そんな人間がこの世にいるなんて」
見たいなことを言われてしまった。

 

367: 名無し 04/01/29 02:55
天皇が訪中した時に日程の最後の方で食事に太巻きなんかが山盛りになってて
「中国では相手を思いやった食事を出すのが礼儀。最終日には日本食が出された。」
というような記事になってたんだけど、本当なのかね?
敢えて冷や飯を食わせたとも受け取れる。

 

368: 名無し 04/01/29 03:05

難しいな。

しかし日本では太巻きは冷たくて当たり前だし。
向こうも、
「日本人は冷たい飯を嫌がらない」ことぐらいは知っているだろうし。

 

369: 名無し 04/01/29 03:09
相手の国の料理を作るのは、最上級のもてなしだと思う。

 

370: 名無し 04/01/29 08:09

外交の席で出される料理は、フランス料理がデフォですが?

外交の場というのは、儀礼で失礼がないように列強各国が共通のプロトコールを作り上げました。
言語はイギリス英語かフランス語。食事はフランス料理。
だから、日本で外国使節を招く食事は、どこの国から来てもフランス料理。

もっとも、中国は「中華」料理にこだわるだろうなw

 

371: 名無し 04/01/29 12:00
即位の礼の時は招待者が多かったのもあって日本料理も出したね。
温めずに出せるというのもあったらしい。

 

372: 名無し 04/01/29 22:29
>370
>外交の席で出される料理は、フランス料理がデフォですが?
そりゃ正餐の場合ではないですか?
特に、ある程度の日数があるような行程の場合の、非公式の饗宴であれば、
出す料理も違うでしょうに。

 

373: 名無し 04/01/29 23:11
>>372
プロトコールって正に正式な儀礼の形式でしょうに。

 

374: 名無し 04/01/29 23:28
>373
いや、だから、「外交の席での料理」と言っても、公式の饗宴と非公式の場では
全然違う扱いなんで、一緒くたにするのは間違いでしょう?
特に、大もとの>367では、「日程の最後の方」とあるから、国賓歓迎晩餐会の
ような格式ばった席でなく、もう少し砕けた場でなんでしょうし。

 

382: 名無し 04/02/05 08:44
春秋戦国とか項羽と劉邦の角逐時代の中国では、貴人の宴席における最上のご馳走
は「大牢」といったそうな。牢屋の牢って字をあてるのが興味深い。
何でも羊と豚と牛、つまり肉料理の三大食材が揃い踏みするフルコースなので、最
上クラスに位置付けられていたのだそうな。

 

421: 名無し 04/03/19 15:45
火薬やカレーを考案したシナ人やインド人はすげー。
しかし、トウバンジャンを含め、マーボ豆腐の味を良く生み出せたものだ。
感心するよ。

 

422: 名無し 04/03/19 16:15
>>421
麻婆豆腐は結構新しいし、本家の陳家麻婆豆腐店は山椒が入っていて見た目が
黒い。日本で想像する麻婆豆腐とはちょっと違う。

 

423: 名無し 04/03/19 16:24
日本に麻婆豆腐を紹介した陳建民(NHK料理教室の初代講師)の時代には
中華料理用の調味料がまだあまり出回ってなかったからどこにでもあるもので
レシピを作ったからね。
彼の名言「私の料理ちょっとウソある。でも美味しいよ」

 

491: 名無し 04/05/29 20:39
揚げ餃子・焼き餃子・水餃子
中国で一番メジャーなのどれ?

 

494: 名無し 04/05/29 21:17

>>491
水餃子が一般的。華南では点心用の蒸し餃子もあるが、家庭では水餃子が普通。

焼き餃子は水餃子にして余ったものを翌日食べるためにごま油で焼いたものが
はじまり。鍋貼(グオティエ)と言い、今では専門に作っている店もあり、どち
らかと言えばおやつに近い感じで食べられている。

満洲ローカルなのはにんにくを入れる点。
普通の水餃子の具は白菜、豚肉がベース。華北、東北では羊肉を使う場合もある。
そこへニラやきのこなどを入れるが、にんにくは入れない。
茹であがった餃子は黒酢と豆瓣醤で食べるのがふつう。好みで生姜やにんにくを
入れる。

 

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