イスラエル 基本情報
主張する首都 エルサレム
事実上の首都 テルアビブ
人口 800万人
言語 ヘブライ語
宗教 ユダヤ教
パレスチナ自治区 基本情報
主張する首都 エルサレム
事実上の首都 ラマッラー
人口 450万人
言語 アラビア語
宗教 イスラム教
これはかなりざっくりした感じの情報なので、
もちろんイスラエルにもパレスチナにも
それぞれに表記と異なる宗教や言語を持つ人たちもいる。
あくまで簡単に両国間の主要な言語や宗教の違いをわかってもらえたらいいなと思う。
パレスチナは自治区という扱いだけど、
国際的には国連加盟国の圧倒的過半数(130カ国以上)に
国として承認されているので、
今後の説明でもイスラエルとパレスチナに関して、
『両国』や『国境』という言葉を用いて表記してしまう。
日本はパレスチナを国家承認していない数少ない国であるものの、
今回は国際社会の大勢に乗っていくことにする。
ニュース
イスタンブールとかのほうが珈琲屋多いんかな?
イエメンいいよね
ソコトラ島もめちゃくちゃいきたかったけど、
シリアやイラクやアフガン見てる感じでは
もう向こう数十年くらい無理そうだな…
イラクやアフガンも2000年代前半にはじまって
未だにあの状況だからなー
宿はエルサレム旧市街のすぐそばにとっていたので、
荷物だけおいてさっそく旧市街に出かけることにした。
エルサレムはやや標高の高い場所にあるからなのか、
おとなりのヨルダンに比べると少し涼しい気がして歩きやすかった。
エルサレム旧市街はわずか1平方キロ四方の空間に、
ユダヤ教、イスラム教、キリスト教の聖地が
すべて集まっているものすごい場所だ。
ここは数多の世界遺産の中でも、
唯一のどこの国にも属さない世界遺産となっており、
ユネスコに世界遺産への登録申請をしたのは
イスラエルでもパレスチナでもなく
ヨルダンという非常に複雑な背景を持つ場所でもある。
旧市街への入口はこのダマスカス門がいちばん有名。
カメラを向けられなかったけど、
旧市街周辺は中も外も完全武装のイスラエル兵だらけだ。
ダマスカス門をまたいで旧市街へ入ると、
最初にあらわれるのがイスラム教区となっている。
イスラム教区のバザールはこんな感じ。
エルサレム旧市街は、
イスラム教区、キリスト教区、ユダヤ教区、アルメニア教区の
4つのエリアに分断されている。
それぞれのエリアでは異なる宗教の人たちが生活し、
それぞれ雰囲気の異なるエリアを見て回ることができる。
ムハンマドが昇天した場所とされている岩のドーム。
この一帯を神殿の丘という。
エルサレムの象徴のようにガイドブックにもよく登場する場所だ。
ここはイスラム教の最大聖地のひとつで、メッカ、メディーナと並んで
エルサレムのこの場所がイスラム三大聖地として扱われている。
ユダヤ教の最大聖地である嘆きの壁。
既になくなってしまったエルサレム神殿の西側の外壁部分だけが
最後に残ったものとされている。
ここはキッパというユダヤ教徒の人たちがかぶる帽子をつけていないと
壁には近づけないので、
そばに置いてある帽子をかぶって近づいてみる。
ちなみに、この嘆きの壁の裏側にさっきの岩のドームがあり、
キリスト教の最大聖地である聖墳墓教会も
ここから徒歩10分くらいのところにある。
メジャー宗教の最大聖地のあまりの密集度にちょっと笑いそうになる。
固まりすぎでしょ。
旧市街の中では普段はみんなが平穏に暮らしてるみたいだけど、
岩のドームがある神殿の丘なんかはたまに戦闘状態に発展するな
ムスリムとイスラエル当局との争乱がたびたび起こってるね
今年も1回起こってたはず
キリスト教の最大聖地である聖墳墓教会。
イエスがはりつけにされて処刑された場所がここだと言われている。
処刑地のゴルゴタの丘にそのまま建てたのがまさにこの教会らしい。
内部にはイエスのお墓もあるんだけど、とんでもなく混雑していて大行列だった。
ちなみに、イエスが死んだ場所はここだけど、
生まれた場所はパレスチナ自治区のベツレヘムっていう街にある。
そっちも世界遺産となっていて、後日また改めて向かうことになる。
エルサレム旧市街はわずか1平方キロに満たない面積の区画に、
ムハンマドが昇天したところと、イエスが処刑されたところと、
ユダヤ教で最も神聖な神殿の外壁が残るという、
とてつもなく神聖で神秘的なてんこもりの場所だった。
帰りはまたダマスカス門に向かい、イスラム教区を通る。
水が欲しくなったので小さな商店の中に入ると、
ムスリムのおっちゃんが絨毯を引いてちょうどお祈りしているところだった。
じゃまをしないようにして、お祈りが終わった頃に水を持っていくと、
Welcome to Palestine!!(パレスチナへようこそ!!)といって迎えてくれた。
ここでもやっぱり、
ムスリムでアラブ人の人たちにとっては、
エルサレムはイスラエルではなくパレスチナなんだなと思った。
ついでにムスリムかどうかもすごい笑顔で聞いてくれたけど、
期待に応えられなくてごめんおっちゃん;
自分は完全な無宗教だけど、海外にいるときはいつも仏教徒ということにしている。
野菜はマジで貴重なので
でてきたらとにかくがっついておく
フレッシュフルーツジュースも野菜とれないときの代打に重要
お手軽にビタミン補給できるからね
>>86
要するにそういうこと
ユダヤ人はエルサレム、パレスチナ人はパレスチナと呼ぶ
相手によって使い分けるのはいいけど、
イスラエルボーダーで間違ってエルサレムをパレスチナと呼んだ日にゃ
入国拒否不可避だろうねw
間違えた
エルサレムに関して土地の名前を呼ぶときは、
ユダヤ人はイスラエル、パレスチナ人はパレスチナだな
この日はパレスチナ自治区へと向かう。
イエスが処刑されて亡くなった場所はエルサレム旧市街で既に見学したけど、
生まれた場所とされているベツレヘムの生誕教会も見てみたかった。
そして、人種隔離壁とも言われるパレスチナ分離壁にもやっぱり関心があった。
旧市街のすぐそばにバスターミナルがあり、
ここからはアラブバスでパレスチナ自治区へ。
エルサレムではユダヤ人たちの乗るユダヤバスと、
パレスチナ人たちの乗るアラブバスとでバスが2種類ある。
外国人はどちらに乗っても全く何の問題もないので
堂々とアラブバスへ乗り込んだ。
これがイエスの生まれた場所にそのまま建てられた生誕教会。
ここも混雑度はものすごかった。疲労で途中で帰りたくなった。
列が前に進まなさすぎて、
近くにいたインド人観光客としゃべりながら時間をつぶしていた。
外はガラガラなのに中はえらいことになっていた。
そしてここがイエスの生まれたとされている場所で、
周囲の群衆の勢いがもうすさまじい。
最後の一枚が誰もいない瞬間にたまたま撮れたやつ。
この空間にイエスが誕生したらしい。
イエス誕生の地として世界遺産にしっかり登録されている。
あらゆる人種と宗教がミックスされてて
本当にすごい場所だよエルサレムは
男です
女だとひとりで中東フラフラすると結構目立つだろうなあ
若い女がかぶりもんしてなかったら怖そうやなあ
イスラエルではユダヤ教がメインだから何もしなくて大丈夫だけど、
ヨルダンやパレスチナはガチのイスラム系なので
装備品なしだと色々危ないだろうね
ベツレヘムに来たのは生誕教会に加えて
パレスチナ分離壁もこの目で見てみたいという気持ちがあったからだ。
パレスチナ分離壁は人種隔離壁(アパルトヘイトウォール)とも呼ばれる壁で
パレスチナ自治区全域をぐるっと囲い込むように作られた壁だ。
壁の長さは全長700キロメートルにもなっており
東京-大阪間をはるかにしのぐほどの長さになっている。
この壁により
パレスチナ人がイスラエルに自由に移動することができなくなっており
それが人種隔離壁と呼ばれる所以だ。
ベツレヘムはパレスチナ自治区とイスラエルの
ちょうどボーダーのところにある街なので、
この分離壁をまさに間近で見ることができる。
今いるのはまさに壁で閉じ込められた内側で、
この壁の外側がイスラエルになる。
壁の高さは8メートル。
>>97
30度いってないと思うよ
半袖1枚だけでそこまで汗もかかない感じ
20度台後半とかじゃないかなあ
この直前にいたインドが40度越えしてたから
若干感覚がイカれてるかもしれないが
夜は上着が1枚ほしくなる
エルサレムは丘の上なので夜はひんやりするね
この壁、20世紀の過去の負の遺物とかでは全くなく、
作られたのが21世紀になってからという部分に
イスラエルのイカれっぷりを感じざるを得ない。
この壁が全長700キロメートルも続いており、
パレスチナ自治区は完全にこの壁で覆い囲まれている。
そして皮肉にも、この壁は
パレスチナ自治区のある種の観光スポットのひとつのようになっている。
しかもこの壁、国際的に認められているグリーンラインと言われる
イスラエル-パレスチナ自治区間の国境ラインの引き方を完全に無視して、
パレスチナ自治区内の領土へ思いっきり食い込むように建設されている。
これお金取れそうなくらいあれだね
キッパっていう帽子がないと
ユダヤ教の聖地の嘆きの壁には近づけないよ
ただ、近くで無料で借りられるから全然問題ない
ほー壁に手あてて何か唱えてる写真は見たことあるな
黒い帽子ともみあげ全開の超正統派と言われるユダヤ教徒の人たちは、
壁に手をあてて涙を流してる人もいるよ
はっきり言うけどイスラエルはもうめちゃくちゃ。
21世紀にこんな人権蹂躙国家が普通に成り立ってるのがすごいわ。
実質アメリカの分身みたいなもんだけど
ホントにアメリカベースの世界だなと思う。
そんなわけで、壁を通り抜けて
イスラエル-パレスチナ自治区間を行き来する場合は
チェックポイントを越えていく必要がある。
自分はアラブバスに乗って壁を通過していたけど、
このチェックポイントはパレスチナ人に対してはすごく厳しい。
外国人である自分はバスから降りる必要すらないのに、
パレスチナ人はまず全員が降ろされて、
自爆テロ防止の防護台越しに1人ずつイスラエル兵によるチェックを受けないといけない。
しかも1人が別々のイスラエル兵から2回ずつチェックされていた。
自分はずっとバスに乗ったまま
特に何のチェックを受けることもなく
窓越しにその光景を眺めているだけだった。
外国人は両国間をどう移動しても自由だけど
イスラエル人がパレスチナ自治区へ行くことはそもそも禁止されているようで
壁の近くまでいくとこんな看板が目に入ってくる。
この道路はエリアA(パレスチナ自治政府の完全統治エリアのこと)に続いており、
イスラエル人の訪問は禁止されています。
生命に危険が及ぶとともに法に反することになります。
…とのこと。
自分なんか素でいくら街歩きしても全く大丈夫だけど
イスラエル人だと命の危険に曝されるらしい。
でもまあ、常日頃からパレスチナに対して
あれだけの残虐非道な人権蹂躙を現在進行形でやってるわけだから、
相手の陣地内では命を狙われるくらいのことが起こっても
おかしくはない気はする。
ちなみに、エリアBとエリアCもあって、
説明が長くなりすぎるので簡単にいくけど、
パレスチナ自治区内はA、B、Cの3エリアに区分けされている。
エリアBはイスラエルパレスチナで半々の統治、
エリアCはパレスチナ自治区内にありながらイスラエルに完全統治されている。
各エリアの面積比はA:B:Cがおおよそ2:2:6くらい。
さすがに大っぴらには売ってなかったよ
パキスタンなんかはAKがマーケットで普通に売ってる
経済は二の次で宗教してたら
無職でも国から生活費をもらえるようになってるらしいなあ
そのために経済がボロボロになって税金高くなるだけで
一般人はバンバン米国に移民するようになってるらしいやん
>>111
自分も詳しくはないけど、ユダヤ教徒はそうらしいって聞くね
宗教やってるだけでお金もらえる層がいるらしい
イスラエルはサイエンスは相当高度に発展してて世界最上位レベルだけど、
それでも成功した人から国外脱出する様相になってるんだよね未だに。
この間イスラエルの普通の人が言っとったが、
イスラエルで起業して成功しとるのは
ほんのひと握りで普通のもんは経済的に大変らしいなあ
らしいね
エルサレムも貧困層がかなりいるって話
貧富の差がかなりついてきてるみたいだねー
エルサレムは先述の旧市街以外にも街歩きはちょくちょくしていた。
エルサレムは治安もめちゃくちゃいいし、街はキレイで言うことなし。
首都のテルアビブにも行きたかったんだけど、
たまたまユダヤ教の安息日を引いてしまって、
バスも電車も全く動いてなくて行けなかったのが残念。
1日でもずれてればテルアビブまでいけたんだけどなあ。
安息日のエルサレムは道を歩く人もほとんどおらず、
レストランやショップもほぼ全てが閉店壊滅状態になる。
もう宿に引きこもるくらいしかやることがないので、
この日はパレスチナ自治区へいくことにした。
安息日はイスラム教徒の人たちにとっては何の関係もないので、
パレスチナは安息日でもごく普通に盛り上がっている。
アラブバスで壁を越えてパレスチナの事実上の首都となっているラマッラーへ到着。
安息日のエルサレムとは比較にならないくらい活気があって楽しかった。
パレスチナ分離壁を越えると使用言語が変わるので、
壁の向こうではヘブライ語だったのがこっちではアラビア語になる。
やっぱりイスラエルとパレスチナは完全に別の国だ。
次からちょっとケアしてみるありがとう
あいふぉんで適当に撮ってる感じであんまりこだわりはなかったw
一眼で撮ってるかと思ったらあいふぉんだったか
こんだけキレイに撮れてればもうカメラいらんなマジで
あいふぉん6Sで適当に撮ってるだけ!
デジカメ持ってた時もあるんだけど
スマホの方がきれいにとれるからもう使うのやめたw
今回の写真は全てあいふぉんからです。
マーケットも活気があっていい。このごちゃごちゃした感じは好きだ。
もはや外国人が自分だけレベルなのでめちゃくちゃ目立っている。
こないだのアフリカ編のときのようだ。
いきなり声をかけてくれたり、
道すがら無言でハイタッチを求めてくる人とかがいる。
店名から考えて、ムスリム以外が使うことがためらわれる屋台。
いつからかジハードは完全にテロリストのワードになっちゃったもんなあ。
バスターミナルとアラブバス
これでまたエルサレムまで戻ることになる。
イスラエルとパレスチナの旅はここまで。
後日、エルサレムからキングフセイン橋経由でヨルダンに戻って、
ムハンマドにパレスチナ(イスラエル)の思い出話をいっぱい聞いてもらいました。
この後はヨーロッパを陸路横断しますが、今回はここまでです。
また機会があれば旅レポを落としたいと思います!
イスラエル編のあとに、
この前年に訪問してたオマーンの旅レポも書こうと思ってたけど疲れてしまった笑
オマーンはまだ観光地として開けた場所ではないですが、
砂漠の城とか大渓谷とかなかなか楽しかったです。
ラマダンど真ん中だったので色々大変なことも多かったけど…
でも旅レポはやっぱり記憶がフレッシュなうちに書いちゃうべきだね。
アフリカ編のときみたいに時系列できれいに並べて
旅気分を感じてもらおうってのは今回はできなかった。
また質問とかあればなんでも答えます。
サッカーは本当に盛り上がるね
相手の国の選手が何人かわかるとかなりいける
向こうがある程度サッカー好きなことも大事だけど
イスラム国家は一般治安に関しては結構いいで。
ムスリムの人は穏やかだし、殺人とか強盗とかそういうのは少ない。
テロの一発がやばいので、そういうのにびっくりする人はたくさんいるみたいだけど。
イスラエルもがっつり先進国で治安は良い。
スレは見たことあるな
砂漠とかロバでやる人だよね
自分もアフリカはぐるっとやったことあるけどロバで移動はさすがにないw
あの人は動物から力貰うタイプの人だから
チャリでアフリカ縦断してる人とかも知ってるけど、
ロバの人も含めて世の中すごい人たちがたくさんいるね
そういえば最後にヨルダンを出国するときの空港イミグレで
パスポートには形跡は一切残ってないのに
イスラエルにいったかどうか聞かれたな笑
たぶんヨルダン滞在歴がやたら長いから
(イスラエル滞在中はずっとヨルダンにいたことになってるので)
バレたというか勘ぐられたんだと思うけど。
別にヨルダン出国時にイスラエル滞在歴がバレても特に問題はないんだけど、
はいともいいえとも言わずに笑顔で回答しといたら向こうも笑顔で返してきた。
あと、イスラエルイミグレは全員のパスポートに謎のシールを貼ってくる。
シールはスタンプと違って剥がせばいいだけなので、
特に問題がないように思えるんだけど実はこれが要注意。
このシールを剥がした跡でイスラエル入国歴がバレて
他国への入国拒否されたバックパッカーがいるらしいので、
跡が残らないようにキレイにしっかり剥がした方がいい。
他のバックパッカーが言ってた話では、
ライターの火でシールを軽くあぶってから剥がすと跡が残らないらしい。
バックパッカーには大人気のイランとスーダンもイスラエル入国歴があると
入国拒否なり相当モメること間違いないので
細心の注意をはらってシールを剥がそう。
おわり
ありがとう
またスレ立てしたとき機会があれば
楽しかったわ
ありがとうー
思い立ったときにまた別のパートの旅レポで立てるかもしれないので
機会があったらまた!
日本人はあんまり直接タッチしていかない領域だから、
どんな感じかだけでもつかめてもらったらよかったよ
旅してたら実際結構たのしかったし
また行きたいんだよねここらへん
ありがとう!
イスラエルのパスポートの話はもう古い
今はスタンプもシールもないから
別紙渡されるだけ
剥がし方失敗したから未だに剥がしあとついちゃってるわ
いってみたいな~
お互いにケンカすることがないように
スマホでも綺麗な写真撮れるんだね
ジハードもたかが知れてるなって誰か言ってやればいいのに
アメリカの高官あたりが
アフガンのバーミヤンとか完全にふっとばされたしね
パルミラももう原型とどめてないんじゃない
冷めると微妙だけど
羊はかなりよくでる
文章力がすごいから引き込まれるよね
すばらしかった
リンク
・ヨルダン編
・イスラエル・パレスチナ編(この記事)