>>16さん
やろうと思えばできます。
ですが、植物性のたんぱく質は動物性のものと比べて、必須アミノ酸の割合が
低いので、蛋白源をうまく組み合わせることが必要になります。
サツマイモスレでも説明しましたが、たとえば、米のたんぱく質にはリジンという
必須アミノ酸が不足していますが、大豆にはリジンが多く含まれていますので
米と大豆を一緒に摂取すると、足りない部分を補い合うことができるわけです。
動物性のたんぱく質の場合には、必須アミノ酸をバランスよく含んでいるので、
動物性のたんぱく質のほうが、より簡単に必要な量の必須アミノ酸を摂取することが
できます。ここら辺のことは「アミノ酸スコア」という語句を検索していただければ、
たくさん栄養学関係のページが出てくると思いますので、興味がありましたらどうぞ
調べてみてください。
うちの実家で、米に豆を入れて炊いていたのは正しかったのか!
大豆と米が好きで、肉はあまり好きじゃない俺の好みが
栄養学的にも正解だったとは・・・本能のなせる技か?
納豆ご飯最強ですね。
ニュース
と聞いたことがある。
インドモンスーン地帯で90%以上、今の日本でも70%近い蛋白質が、米から
摂取されているそうな。
>>18さん
>今の日本でも70%近い蛋白質が、米から摂取されているそうな。
どこでそんなトンデモを…。
日本の米生産量は約1200万トンほどでしたかね。
とすると、一人当たりの年間消費量は100キロほどでしょうか。
米100グラムあたりの蛋白質量は6.1グラムですから、米から摂取できる
たんぱく質の量は年間6キログラムほどとなります。
成人が一日に必要とする蛋白質量は70グラムとされていますから、年間所要量
は、かける365日として、25550グラム、25.5キログラムとなります。
以上の計算により、米によって摂取される蛋白質の量は、必要量の4分の1弱
といったところでしょうか。かなり大雑把な計算ですが、70パーセントという数字は
間違いですね。
インドと日本は長い菜食の伝統を誇る文化圏ですからな
日本には大豆があり、インドには牛がいればこそだが。
ベジタリアンの平均寿命は全平均より長いなんてデータもあるんだが、
どうもこれにはカラクリがあるような気がしてならない。
そういう文化圏ならともかく、たとえばアメリカみたいな国で
わざわざベジタリアンをやってる人ってのはよっぽど
日々の食生活に気を遣っている人々だ。まわりと比べて。
そもそも面倒な気の遣い方をしないと菜食生活じたいできんのだから。
本当に健康へのバロメーターとして比較するなら、
理想的な菜食生活者と、肉も含めて理想的な食事を摂る人とで
比較データを取るべきだろうといつも思う。
日本料理はインド料理とある意味共通点がありますね。
インド料理がどの料理でもふんだんにスパイスを使うように醤油・味噌を使う。
日本の中にいる我々にとっては日本料理はバリエーションの幅は広いですが、ヨソから
見てどうなるか、
というのは実は世界共通なんですけどね。
フランス料理はクリーム・バターばっかり、トルコ料理は羊くさい、インド料理はスパイス
ばかりで…
#要するに特徴をネガティブにいうかどうかという問題ですな
#上の発言は全て偏見に基づくわけですが。
カレーのイメージしかないが。
醤油・味噌を使うったって日本料理の方が食べ方のバラエティーはあると思う。
インド料理はバラエティにとんでますよ。
そもそも北部、南部、東部、西部とかなり傾向が違いますから。
麦食と米食という違いもあります。
日本風に改められた。
欧風カレーの特徴といえばルーですかね?小麦粉でルーを作る。
ヨーロッパではルーは作らないと思うんですけど。
スパイスのミックスにとろみをつけるために小麦粉は使うときもあるけど、
小麦粉の多いのは中国カレー(イギリスにある)と日本カレーのような。
とろみはたいていトマトかたまねぎかココナッツか豆類でついてる感じです。
"Chinese Curry" というものです。日本の中甘口に近い辛さだが、
ルーになっていなくて Chinese Curry Powder から作る。
粉そのものは中華食材店でないと買えないけど
カレーは主に中華料理屋とか Fish & Chips のテイクアウェー食べられる。
スパイスが足りなくて、もの足らない味。
いまいち広がりが無いように思えるな~。
俗っぽく言えば「料理の鉄人」にインド料理の鉄人が出ても全部カレー味で
面白みが無さそう。それはそれで面白い・・・か?
その言い方なら日本料理は全部「醤油で括ることができてバラエティに乏しい」ということになってしまいます。
料理は調味料だけじゃないだろうが。
そんなこと言うならインドの料理を「カレー」で括るなよ
日本人はひとくくりに「カレー」と呼んでしまってるせいで単純に思えるが、そんなことはない。
色んな種類のスパイスを使い分けてるが、日本人がそこを見てないだけ。
調味料と言う点だけ見れば、日本はインドに比べてはるかに単純かと(悪いとは言ってない)
他の面だって、日本と比べてそんなに劣ってるか?
基本は醤油だろ。目玉焼きには醤油だろ。(ソースかも知れんが)
煮物に醤油、焼き物に醤油、刺身に醤油、炊き込みご飯も醤油を使うし、鍋物も醤油ベースがある。
で、あとは味噌。
日本は味噌と醤油の国ですな。
インドは様々なスパイスの国。
漏れは関西出身だが、ウチの家はつくづく醤油を使わない。
せいぜい冷奴と刺身くらいで、揚げ物や焼き物は塩パラリ。
刺身を塩で食うときもあるなあ。
で括るのは少し違う気がする。
それだとフランス料理は「ソース」中華料理は「油」で括れそう。
日本でよく使われるいわゆる「ソース」(フランス料理のソースではなくて
ブルドックソースね)もまた醤油文化が生み出したもの。
洋風の食い物にかけられる醤油が欲しかったのだ。
インド亜大陸の場合、大まかに言って、
北部は乳、肉、小麦を、南部は米を食事の中心要素としているようだ。
味も北は甘味を、南は辛味を好む傾向にあるとか。
もちろん各地の食文化はそれぞれ影響しあっているし、
肉食禁忌や、ムスリムの豚肉禁忌などもあるから、
多様で複雑な状況になっている。
そこに統一性をもたらしているのが、
スパイスで味、香りを整えるという調理方法、いわゆるカレー。
だから「いわゆるカレー」と書いてあるでしょ。
大阪はどうなん?
関西の煮物ってどんなだっけか。
関東人だが、うどんなんかはどっちも好きだなぁ。
煮物には大阪でも醤油を使うけど
鍋物は醤油を使わない「水炊き」が普通。
醤油で味付けする「寄せ鍋」のようなものは大阪に住んでた頃には食ったことない。
>>71
㌧クス
水炊きか…って喰った事ないけど、ポン酢で食べるのかな。
漏れポン酢キライ( ´Д`)
家庭レベルなら鍋は醤油も味噌も酒粕ベースもいろいろ喰ったがなぁ。
その方が色々楽しめる。他の家はどうか知らないが。
関西の方では、個人レベルでも水炊きが多い?
と、スレ違いか。スマソsage
>>72
うん。ポン酢+もみじおろしで食う人が多いけど
人によって色んなタレで食う。
飲食店で食うと関東風の寄せ鍋を出す店もあるかもしれないけど
家庭で鍋やる場合、そんな鍋は思いもよらない。
大阪の知人がこっちに来たときに一緒に居酒屋に行って寄せ鍋を食ったときには
鍋のつゆに醤油で味付けしてあったことに驚いてたよ。
>>109
日本人にもごはんに牛乳かけるヤツがいるよん
#牛乳でカップ麺ってのもいるね(w
雁屋哲は北京出身で、
幼い頃の思い出として「北京の食い物が物凄く美味しかった」
と美味しんぼの後書に書いてた。
高級な料理だけでなくそこらへんの安い屋台の粗末な饅頭でも
驚くほど美味しかったそうです。
今でもそうなんだろうか?
なんでも化学調味料いれすぎとか>現代中国料理
大体、そんなに中国料理が美味いなら、なんで味の素を使うんだよ?
カリヤーの場合は子供時代の味が美化されてるだけだろうに。
ちなみに、サハリン帰りの俺の親父の究極のメニューは豚の脂身のすき焼き
です。味覚の嗜好は幼年期の味にさゆうされるもんです。
そこのピザは本場風ではなく、アメリカ風なジャンクフードピザ
だった。
と、まあ、北京でもそんな風潮があったりするんじゃないでしょう
かね。
しかし、宅配ピザを食べ慣れてるせいか本場モノより腹にしっくり
きた自分が悲しかったです。
正直、本場ピザは味が一本調子なものが多くて、誰かとつまむなら
まだしも、一人でホール(というのか?)まるまる一人占めで食い
たい時には嬉しくないものだったりする。
俺が酒飲みじゃないって事もあるかも知れないけど。
それは言える。
でも、パイは本場風の方がうまいと思うな。
イタリアのピザはめちゃめちゃ美味かったよ。
私は結構辛党ですし、赤や青の唐辛子もOKなんですが・・・
舌に合う、合わないという次元の問題じゃありませんでした。
胃がマジで受け付けなかったんです。体質かなあ。
多少食べてから胃袋が表裏ひっくり返ったような感触があり、
その後3日くらい固形物を受け付けてくれませんでした。
別に毒が入っていたわけじゃなし、同席していた友人は辛い、辛いと騒ぐ程度だったんですが。
食い物は食ってみりゃわかる!という哲学をその日から捨てました。
>>126
水にあたったんじゃないですかそれは。
生水を飲まないようにしていても「生水を使って作った氷」が入ったドリンクを飲んで
あたるという例もあるそうです。氷までも注意しないといけない。
いま世界中の食品会社が必死で研究してるものが「人工塩味料」だそうです。
人工甘味料ならたくさんあるけど塩味料は一つも無い。
塩を使わず塩味を感じられる塩味料があれば高血圧に悩む人に大きな福音となるでしょう。
もちろん開発に成功した食品会社は大儲けできるはず。
逆に塩分不足が蔓延の予感。
子供の頃、腎臓病になって塩抜きの食事療法をやらされたことがあります。
幼稚園生だったので、どういう病気だったのか覚えていませんが入院はしなかった。
代用醤油とかいうのを使ってましたが、子供ながら「こんなものない方がまし」と
思うほど不味かった。醤油の味はしなかったことは確かです。
味覚感受性の精度も高いんだろうな。
塩化ナトリウムの代わりに塩じゃないなにかを
取ってばかりいて死ぬことのないように。
塩味がする物質?
塩味のする(=カリウムの固まり)植物があった記憶が。
しかもカリウムはナトリウムを排出する。
特に、ナトリウム欠乏状態での大量摂取は死を招くことさえあり、
飢饉の際にカリウム豊富な山菜を食べて死ぬ人が多かった。
日本では塩と言えばどこの海産?とかって考えてしまいがちだけど、
海の無い大陸内陸部では岩塩が普通なとこも多いらしい。
岩塩って、海から作った塩に比べて味や成分はどうなんだろ。
世界的には圧倒的に岩塩のほうが主流です。
海の塩を使う地域は少ない。
私は岩塩が好きで岩塩を使ってますが
海の塩よりも私にとっては美味い。
しかしこれは好みによるでしょう。
岩塩はとげとげしてるよね。
成分が精製塩に近いのかな。
グラニュー糖の生産がはじまった頃は確かに高級品だったんですよ。
これは、例えばアルコールで言えば、純粋なエチル・アルコールみたい
なもんですが、大半の日本人はこの味を甘味の標準と感じてます。
エチル・アルコールが酒としては全くダメなのとは違って、原材料であり
調味料ですから、本来はグラニュー糖で良いはずなんですが、料理用
としては、旧来の不純物を含む砂糖のほうが好まれたりしますね。
それと、砂糖の原材料としては、おおきく砂糖黍と砂糖大根があるんで
すが、日本は砂糖黍から作られたものだけです。
日本人にとって甘味の面でマズイ菓子の類は、精製度の低い砂糖や甜
菜糖を使っている場合が多いですが、現地の人々がどのように感じてい
るかは別の問題だと思います。
例えば、台湾の菓子は私はダメです。明らかに昔風の蔗糖を使っていま
す。台湾は砂糖に不自由している国ではないですから、これは意図的な
伝統の味なんだと思います。
砂糖は何を材料にするかで味が微妙に変わってきますね。
精製しちゃうと、>>207さんが言っているように純粋な蔗糖になって
しまうんでしょうけど。
砂糖椰子から作ったパームシュガーには独特の風味があります。
サトウキビから作られるものにしても、三温糖や黒糖には独特の
風味がありますしね。
結局、不純物が含まれていることで独特の風味が生まれてるんでしょう。
工業的に大量生産されるようになるまでは、その風味にあわせて、
独自の調理法が生まれたのでしょうし。サトウキビの廃蜜から作る
モラセス(糖蜜)は、ある種の菓子を作るのには欠かせませんしね。
塩の味も含まれている塩化ナトリウム以外の不純物の味ですよね。
>>207
日本の砂糖の25%は甜菜から作られた甜菜糖だよ。
産地は北海道で、甜菜は北海道の主要作物のひとつなんだ。
主にこの北海道の甜菜から砂糖を作っている「日本甜菜製糖」という
砂糖会社もある。明治製菓系で東証第一部上場のきちんとした会社だ。
業務用を除けば殆ど北海道で消費され道外には出ないので
知らない人が多いだろうけれど「スズラン印」がそのブランド。
また、甜菜糖が不味い、というのも、ちと偏見で、
たしかに精製度の低いものは甜菜のほうれん草に似た臭いが
残っている可能性はあるが、グラニュー糖の場合は関係ないし
事実、甜菜糖はほとんどグラニュー糖にされてしまうものなんだ。
これはほぼ純粋のスクロースだから原材料による味の違いはない。
北海道の銘菓や(多分)明治製菓の菓子もこれが原料だと思う。
たしか近代の発明だよね。南方に植民地を持っていない国の発明だろうから、
イギリス・オランダ・スペイン・ポルトガルじゃないだろう。ドイツ・ロシア・
東欧の発明?
サトウキビをかじったことがあって、かなり甘かった。甜菜ってかじると甘いの
かな?だいたい甜菜って、どういう姿形をしているんだろう?甜菜料理って
あります?
>>216
甜菜はSUGAR BEETと呼ばれる物で、料理に使うビーツTABLE BEETとは少し違うものなんだ。
後者は糖度は高くないけれど癖も弱く、ボルシチや生でフランス料理の前菜に使われるが
甜菜はアクと土臭さが強く、あまり食用には向かないらしい。ただ糖度に関しては甜菜は
栽培適地であるヨーロッパでは17-20%、北海道でも出来の良い年では16-17%にはなるから、
これから砂糖を抽出するのはそう難しくない。要するに基本は刻んで絞った汁を煮詰め
過飽和状態にして砂糖の結晶を析出させる煎糖(せんとう)法というやり方だそうだ。
もちろん残りの絞り滓は219が指摘したように良い飼料になる。なお甜菜の姿かたちは
蕪をややスマートにしたようなものかな。
なお飼料ではなく砂糖を取るための甜菜の栽培はまさに近代の発明で、18世紀半ばに
ドイツのマルグラーフが甜菜の甘い汁から砂糖キビと全く同じ蔗糖が取れることを発見し、
高価な砂糖の輸入量を減らす為、当時はまだ糖度6%程度だった甜菜の改良が始まったという。
最初は砂糖キビの砂糖に押されていたが、ナポレオンの大陸封鎖令で英領からの砂糖が
輸入出来なくなり、これをきっかけにヨーロッパでは一気に甜菜糖栽培が広まったそうだ。
ご丁寧なレス、まことに感謝です。
やはりドイツの発明か・・・。
錬金術や化学ではなくて、品種改良の結果、現在の甜菜糖が作られるように
なったのですね。
これで北海道に行っても安心して甘い物が食べられます。
「甜菜」って「ビート」のことなんですね!ボルシチに入れる赤い根菜
です。缶詰のビートの水煮を食ったことあるけど・・・・。
甘いと言われれば甘いかな?
サトウキビとは違って、単に汁を絞り出しただけでは、高濃度の
蔗糖は取れないと思います。どうやって「抽出」するんだろう。
アヤシゲな錬金術、じゃなくて化学を使うんでしょうか?
絞って煮て漉して、じゃないの?
絞り滓が飼料になったはず。
テンサイって、飼料作物としての利用も重要ですよ。
南の方でつくると、「糖度が低い」と習ったような。
ドイツと甜菜といえばこんな話を聞いたようにおもいます。
第一次大戦が始まった時、世界中の誰もが数ヶ月で戦争は終わると考えた。
軍需物資として砂糖の高騰が予想されたのでドイツの農民たちはジャガイモや穀類、豆の作付けを減らし
甜菜の栽培に走った。おかげで深刻な食糧不足に悩まされたと。
「西部戦線異常なし」に古参兵と補充兵の会話としてこんなのが。
古参兵が話しかける
「どうだい、しばらくうまい物を食わせてもらわなかったみたいだな」
聞かれた補充兵顔を歪めながら
「朝飯が蕪のパンで・・・昼飯が蕪の煮たんで・・・晩飯が蕪のカツレツと蕪のサラダさ」
古参兵は玄人らしく口笛をぴいとやって。
「へえ、蕪のパンたあ豪勢だ。そんなら君たちは仕合わせだよ、鋸屑のパンさえ、もう拵えてるぜ」
この「蕪」というのが甜菜なんでしょうね。
ロシア民話の「大きな蕪」を読んで疑問に思っていたのが、
「蕪なんて、そんなに大勢で収穫しても大した栄養源にはならないはずなのに」
という点だったが、あれが甜菜なら話は別だ。甜菜から摂れる糖分は、当時の
ロシア農民にとって重要なカロリー源だったはず。
ビタミンと繊維質だけじゃなかったのね!
>>229
そういえば、「大きな蕪」ってロシア民話だったのね。
「蕪」とロシアで思い出したけど。
正しく「蕪」は長らくロシアなどの寒冷地の(麦以外での)主要作物でしたね。
甜菜や馬鈴薯も品種改良される以前は「収穫高(実)が少ない」ということで敬遠されてたそうです。
どっちも元々温暖な土地の作物ですから。
ちなみに馬鈴薯は南米、甜菜は地中海沿岸。
萌えた
甜菜と馬鈴薯持って江戸時代の津軽藩か南部藩にタイムスリップできたらね。
砂糖作りで藩財政は潤い、芋のおかげで飢饉はなくなり、殿様からも民からも感謝される。
塩に話を戻すが、縄文時代からすでに製塩はあったらしい。
平安時代は「藻塩焼き」といって、何度も海水に着けては干すことを繰り返した海藻を焼き、
その灰を海水に溶かしてから煮て塩を取った。
鎌倉時代に海水を浜にまいて蒸発させ、集めた砂を溶かして濃縮塩水作ってこれを
煮る「揚げ浜式塩田」が成立。しかしこの時代はまだ鋳造技術が未発達だったので、
煮る釜は漆喰で作ったものか、石釜だった。
江戸時代に瀬戸内で潮の干満を利用した「入り浜式塩田」ができ、一層効率化した。
しかし北陸では長らく揚げ浜が続いたし、
気候の冷涼な東北では海水をそのまま煮る方法だった。
戦後に「枝条架方式」といって、
モーターで汲み上げた海水を杉丸太と竹を立てたものに流し、
風の力で水分蒸発させて濃縮海水を得る方法が広まったが
「イオン交換方式」が考案されてすぐに廃れてしまった。
>>233
>平安時代は「藻塩焼き」といって、何度も海水に着けては干すことを繰り返した海藻を焼き、
>その灰を海水に溶かしてから煮て塩を取った。
百人一首にも
「来ぬ人を まつほの浦の 夕凪に 焼くや藻塩の 身もこがれつつ」(藤原定家)
ってのがありましたね。
>>233さんの、藻を焼いた灰を海水に溶かす方法だと、藻の灰が不純物を吸着・沈殿
させてくれるのだそうで、その塩水の澄んだ上澄みだけを加熱して水分を飛ばすと、
白い塩が出来上がるのだそうです。これはだいぶ前に聞いた話ですが。
いずれにせよ、藻を使った製塩の詳しい方法は文献には残っていないので、どちらの
方法が正しかったとか、メジャーであったかということは分かりません。
個人的には>>233の方法に心惹かれますけどね。こちらのほうが、「藻塩焼く」という
表現にしっくりくるような気もしますし。
ちなみに、万葉集を読むと、「玉藻刈る」という表現は頻繁に出てきますが、
「藻塩」という言葉が出てくるのは一首しかありません。
名寸隅の 舟瀬ゆ見ゆる 淡路島
松帆の浦に 朝なぎに 玉藻刈りつつ 夕なぎに
藻塩焼きつつ 海人娘女 ありとは聞けど 見に行かむ
よしのなければ ますらをの 心はなしに 手弱女の
思ひたわみて たもとほり 我れはぞ恋ふる 舟楫をなみ
という歌です。
炭坑など汗を大量に出す重労働環境下では塩が山積みにあって、
鉱夫達は塩分摂取の為ちょくちょくナメるそうですね。
よく覚えてないけど、ちょっとした知人がガラス工場で働いて
て、塩の山があるとか聞いた事ある。
タイ料理屋では卓上調味料に砂糖が必ずあり、辛みを抑え
る為と言いますが、砂糖入れるとただ単に不味くなりませ
んか?
それって現代のガラス工場の話ですか?スゲー!
アニメ『トム・ソーヤの冒険』では、蒸気機関の機関工が塩を舐めながら
働いていましたけど。かえって体に悪いんじゃないかな。
ナトリウムを排出するためには、カリウム(野菜とか)が必要で、
カリウムを取らずに塩(塩化ナトリウム)ばかり摂取していると
体内のナトリウムとカリウムのバランスがくずれてどうこうとか。
>>244
就業時間中の一時しのぎではないでしょうか。
理想は間食の時間を決めて食事を摂らせれば良いでしょうけど、
そうも行かないので、とりあえず塩分だけ補給しておくか、みたいな。
夏と冬の大きなオタク向けイベントで行列整理にあたるスタッフには、
水と塩と氷砂糖が支給されます。
炎天下で立ちっぱなし+大声での誘導で、あっと言う間に消耗してしまうので、
とりあえずの補給用、という事で。
大量の汗をかいた状態で水分を補給しないと、脱水症状を起こす事は
皆さんご存知だとは思いますが、水分だけを補給して塩分を摂取して
いない状態でも、低ナトリウム血症を起こしてしまい、筋肉が吊り易く
なってしまいます。
山歩きをやってると、たまにこういう症状を起こしかけている人を見かけ
ます。そういう時には、ただの水ではなく、スポーツドリンクで水分補給
した方が良いですよ、とアドバイスしてますが。
まぁ、大量の発汗をした時には、水分と一緒に塩分も摂取した方が良い
という事です。
>>245さん
大変ですねw
でも水と塩と砂糖を一緒に摂取するというのは、すごく理に適ってますよ。
スポーツドリンクを支給しろよ、とか突っ込みたくもなりますが…。
吉村昭著の高熱随道にもにたような話がありましたね。
こちらは確か、塩味の薄粥だったとおもいますが。
また、スポーツドリンクでは濃すぎる、という場合もあるようです。
水分を補給するだけなら真水の方が良いとの話もありますし。
普通のスポーツドリンクは確かに濃いです。
二分の一くらいに薄めると、丁度良いくらいですね。
粉末のものも、1ℓ用を2ℓの水に溶かすと丁度良いです。
さすがにコミケのスタッフはどうか知りませんが、
山歩きの場合はスポーツドリンクはあまり便利じゃないんですよ。
いやね、そりゃ僕も最初の頃は喜んで粉末状のポカリやらなんやら持っていきましたがw
一度作ってしまうと飲みきるまで水補給ができない、
かといってその都度粉を足していると面倒だし行軍に障りがでる、
水とポカリを別水筒に入れると装備が煩雑、
調理や消毒、洗浄などへの転用がきかない、などなど。
しかしなんと言っても「味に飽きる」のですよ。
こればっかりは水にはかなわない。
日本の場合、山歩きしていて沢の水ほどうまいものはありませんからねえ。
>>248さん
私はあんまり不便を感じたことはないなぁ。
私の場合はパーティーで歩く事の方が多かったのと、単独行の場合は小屋を
使うので、調理する必要が無かったためですね。
まぁ、普通に日帰りで登山するのであれば、水だけでも大丈夫だと思います。
私は一週間で60から70時間くらい歩いたりと、結構無茶する事も多いので、
夏場なんかは特に、スポーツドリンクから水に切り替えて塩分を補給
しなければ、早々に熱痙攣を起こしてしまいそうです…。
なんか、あんまり歴史の話じゃなくなってますね。
そういえば、「安寿と厨子王」のお話で二人がさせられていた仕事が、塩作り
でしたね。汐汲みと柴刈りということは、二人が働かされていたのは揚浜式
の塩田だったんでしょうね。
と、とりあえず歴史っぽい話を振っておきます。
塩分補給は小休止時になにかしょっぱいものを口にするくらいでしょうか。
乾きめの梅干が多いかな。
「スパイは岩塩坑送りだ!(某共産主義国を舞台とした小説)」
抑留された日本兵もシベリアだったか中央アジアだったかで岩塩を掘らされて、食べるものが無いのでひもじさのあまり塩を舐めていたらみんな顔がパンパンに張れてきたそうで。体は痩せ細っているのに。
私が逝ったタイ料理屋では調味料として塩、砂糖、ナムプラー、唐辛子、そして正体不明のスパイスが数種類テーブルに付属していました。
どうもタイ人は好みで味付けを変えるらしいですね。タイ内部でも地方によって塩加減に差があるとか。
タイの東北部出身者は貧しい者が多く濃い目の味が好きだとか聞きました。何か一昔前の日本の東北出身者を思い出させる話です。
ところでナムプラーは素晴らしいですね。最初は生臭く気持ちが悪く感じただけでしたが、やがて病みつきになりました。
今では自宅の冷蔵庫に入れて、時々醤油の代用に使っています。
タイ東北部の人は人種的にはラオス人に近いので、単に同一民族内の地方性程度の違いしかない
日本の東北出身者と比較するのはあんまり妥当じゃないような。
タイ東北部は主食からして中央部と違うし。
まあエスニシティを詰めていけば、私の知り合いのタイ人も華僑系のハーフだったりして、すごく難しい問題になったりするのであまりつっこまないことにしています。
日本の地域差は、民族というより近代化(主に高度成長以降)の結果として小さくなったと私は思っています。
現代日本ほど義務教育やポップカルチャーにさらされていないタイでは、地方の均一化も進んでいないのでしょう。
大陸国家であり多くの国と隣接しているタイとは無論比較になりませんが、義務教育やポップカルチャーにさらされる前の日本も異民族と呼んで良いほど言語や地域文化は多様だったと思います。