新たなる世界への発見欲。世界は食欲。
クローブ=丁子。
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胃薬として専売となる。中国では開宝本草という書に収載されている。ポルトガル人
はアンボン島にこれを栽培する。丁子油は香辛料に使う。
どうして中世~近世ヨーロッパ人は、ああまでして
胡椒を求めたんだろうね。
いや、食肉の保存が悪くて臭かった、というのは
良く聞く話なんだが、他の地域に比べても異常なまでの情熱で
捜し求めていたと思う。
で2ゲット
ひとつには香辛料やアジアの特産物の輸入に伴って中継地点であるイスラーム世界
(オスマントルコ)が台頭してきたから。
経済的・軍事的にヨーロッパの国々は弱体化し始めたため、東方貿易を直接経営
するとともに、伝説上のキリスト教主プレスター・ジョンと同盟を結び、
イスラームに対抗しようとした。
>食肉の保存が悪くて臭かった
とりあえずこの理由は大嘘のようだ。そりゃそうだ、クソ高い香辛料使うぐらいなら市場で
一匹新鮮なの捌いてもらえばいいだけだし。
中世初~中期の宮廷料理の香辛料についての記述が薄弱だったり、香辛料の需要が現れ急速に
伸びるのは中世盛期からなどといったことから、ローマ末期~中世初期の間の動乱や文化推移
などでローマ時代の香辛料への嗜好が失われたが、十字軍などからイスラム世界の香辛料を
ふんだんに使った料理に触れてふたたび香辛料への執着を取り戻した、ってところらしい。
中世では胡椒は香辛料や保存料としての意味だけではなく、それ自体が貨幣としての
役割を果していた。小さく、質が均一で、希少で、貯蔵が容易という性質を持って
いた。中世の貨幣不足の結果として、必要な貨幣増発の一形態としたのは
M・ブロック(『西欧中世の自然経済と貨幣経済』)でした。したがって、こういった
面も関係してくるのではないでしょうか。
>>124
良く分かりませんが、それだと流通したのは、
かなり上流階層に限定されそうですね。
「商業革命」(=東回り航路の開発によるイスラム圏スルーの交易の確立)以前は、
ヨーロッパからの銀流出という事態を引き起こしたのを考えると、
ブロックの説は、本末転倒のような気もしますが、どうなんでしょうね。
ちなみに「価格革命」(=ポトシ銀山の発見・開発)以降は、
貨幣不足は解消されたのでしょうけど。
>>126
>かなり上流階層に限定
どのくらいを念頭に置かれているのかわかりかねますが。
胡椒の流通は、香料商が靴屋に支払うような原始的な支払いではなく。ジェノヴァ
では、都市共同体によって、胡椒が賃借に広く用いられている。また、1180年頃の
ノルマンディーの子役人が毎年1ポンドの胡椒で貢租の支払いを受けることを約束
している例(『西欧中世の自然経済と貨幣経済』)を載せていて、限定的閉鎖的な
社会での使用ではなかったことを示している。これに比べ布地(毛織物)の場合、
その使用は、同時に生産地であることが多く、前者に比べて限定的閉鎖的社会での
使用といえるのではないでしょうか(とはいえその使用の歴史は長い)。
胡椒の話がでてくるのは貨幣不足だったことの引き合いで登場するだけで、
胡椒の貨幣使用としての論文でもないのでとってつけたような理由ですが、
とはいえ、胡椒の貨幣使用についての研究書もあるんだかないんだかの状態
なのでとりあえずということで。
貨幣云々は貨幣スレで行なったほう良いかと思います。香辛料スレなので。
これを持って、中世ヨーロッパにタイムスリップすれば
ウハウハだな、とか考えてしまうよ
ローマは、紀元前にはエジプトを制覇するや、紅海からイエメンのところから
アラビア海を直線に渡ってインド南端付近にまで胡椒や宝玉を買いに出てる。
唐辛子が世界の味覚と料理を変えた。
トマトもジャガイモも
(。・_・。)ノ
アフリカまで変えたV(゜Д゜)V
すいません。アフリカまで変えたっていうのは
どういうことなんでつか?
勝手に答えるが、エチオピアの唐辛子まみれの料理とか、西アフリカ料理のトマトたっぷりの
食事やら東アフリカのトウモロコシのパンとかじゃないのかね。
カカオやらのプランテーション作物のことかもしらんが。
歴史家は香辛料というがほとんどが薬用のくすりとして当時は使用されたものです。
よって価格が高く大もうけができたのです。メジチ家もスタートは薬問屋です。
よって薬をメディスンという。
>>14
>メジチ家もスタートは薬問屋です。 よって薬をメディスンという。
いくらなんでも、それは因果関係が逆だと思うぞ(笑)。
medicine<ラ:medicina(ars)治療術(medicinus「医者の」の女性形)
という風に、辞書には書いてあるはず。
で、メディチ家の出自に関する説の一つとして、彼らの祖先が医者(medico/medici(pl.)
ないしは薬種商であり、メディチ家の紋章の赤い玉は丸薬あるいは吸い玉を表している、
というものがある、というだけのことだと思う。
しかしこの話はいかにももっともらしいけれど、現実には、十三世紀以降の医師及び
薬種商組合の資料において、メディチの一族が登録した形跡はないそうである。
(参:森田義之「メディチ家」講談社現代新書、p.16)
日本って香辛料は何つかってたのだ?
そもそもあんまり肉食じゃなかったから使用しなかった?
どっちかというとハーブも含めて
からし,しょうが,ニッキ,ハッカ
シソ,ネギ,ミョウガ
追加
にんにく、しょうが、みょうが、たで…。
保存料と言うよりは魚などを生で食べることが多いので寄生虫の予防や食中り
予防と言った"毒消し"の意味合いが強い。
つか、西欧にわさび無いの?
というか、
「わさび、山椒、甘草、ちんぴ、唐辛子」
この辺は西欧にないの?
唐辛子って、南蛮物扱いじゃなかったけか?
西洋わさび=ホースラディッシュ
和訳すれば馬大根
ステーキの薬味にするね。
チューブ入りわさびの原材料なんかにはなってるよ。
甘草=ステビア
スポーツドリンクの甘味料なんかにもする。
チンピ=オレンジピール
唐辛子=レッドペッパー,チリペッパー
中世ヨーロッパなら…。
今でよかった。
アステカの話だな。
アステカといえば、「カカオ」と「トウモロコシ」の種を一緒に砕いて、
水で煮て「唐辛子」を加えたペースト状の飲み物を飲んでいたとか。
うまいのか?
子供の頃、ココアの粉末をなめて、
香りはチョコレートなのにおいしくないので、不思議だったことがある。
ごめん、おれココアの粉末ばくばく食べるの好きだわ。
きな粉とかミロとかも。
三つとも砂糖が入っているからイケるのかも。無しじゃさすがにねw
狭義の山葵や茗荷は日本特産だが、山葵は同等の風味のホースラディッシュが
ユーラシア温帯~亜寒帯域で広く用いられているし、茗荷は近縁種が東南アジア
一帯で野菜・香辛料として用いられている。東南アジアの茗荷の類は地域によって
種類や風味がかなり違うものだが、形はよく似ている。
熱帯産の胡椒などが欲しかったのかな。
ってかウコンはターメリックで統一して。頼むから
セージとかウイキョウとか、修練させる味のは沢山ある。
もともとは唐辛子などが入ったホットな飲み物だったそうだね
それ今でもメキシコのドリンク屋台や飲み屋で売っているよん
ポリフェノールにカプサイシン。体にはよさそうだ。
未開拓なだけだろうか?
>>62
吉田よし子先生の本はどれも面白いねえ
『カレーなる物語』とか『マメな豆の話』とかダジャレ好きなのもイイ。
椎名誠の本で「唐辛子の話聞くなら小泉先生じゃなくて吉田先生だろ!」
て思わなかった?
>>68
吉田先生のファンがいてうれしい。
それとハウス食品の出した文庫で、唐辛子遍路というのを
見かけたけど買う価値ある?
吉田-森枝対談では吉田先生のお顔が拝めるw。
対談の中身も、本で紹介されてる唐辛子ウンチク、
唐辛子料理も、今ではわりとよく知られた話が
ほとんどだけど、発売当時(1988年)には画期的な
本だったはず。どうせ安いし(600円)買っといたら?
>>75
タイ料理に使うタガメ。パクチーはもともとカメムシの代用で、イサーンや
山岳シャン人はよくカメムシを料理に使う。
西地中海の蛆虫の湧いたチーズは、胡椒に似た辛味があるという。
蛆虫の唾液の蛋白質分解酵素が、舌を刺激して辛く感じるそうな。
中央オーストラリアの砂漠の原住民の用いる、或る種の蛙の尿は
レモンのような風味があって、好んで食用とされる。
両生類には、ガマの脂とか、サンショウウオの山椒臭とかのような
刺激臭のあるものがあるから、その類だろう。
蟻の酸味を調味に利用する文化は、熱帯に広く存在する。
確かトルコかアラブかどこかで、麝香のソースがけシャーベットとかいうものが…。
平安時代には薬用に用いられていましたが、「五辛」の一つでこれを食べると
しばらく仏前に出られなくなる上、食肉や油で炒めるという行為があまり無
かったせいか食品としては振るいませんでした。
獣肉の方も物好き以外は薬用として食べており、藤原道長は熱心な仏教信者
であったので病気の時以外は魚すら口にしていません。
なお大蒜を食べた医者の娘の話が、『源氏物語』の雨夜の品定めに出て来ます。
ひょっとして語源は同じ?
>>85
同じだよ。というよりマスクメロンという商品名が
麝香から取られた。
関係ないがアンデスメロンは「安全ですメロン」。
南米とは何の関係もない。
名前に「ジャコウ~」と付く動物なら何でもいいのかな。
あたくしは浅学なもんでジャコウジカしか思いつきません
アラスカ旅行でステーキ食べたよ。土産物店でジャーキーも売ってた。
わずかに独特の臭み(これがジャコウ臭だろうか?)が残るものの、
肉は柔らかくてウマーでした。
黒胡椒、塩などなど。
邪魔なムスリムを避けて香辛料を買い付けたいからと聞いたが、
香辛料の種をゲットして育てたらいいじゃん。
”遥かなるサマルカンド”に苦労してサマルカンドへ行った
キリスト教徒の話があるし。やれない事は無さそう。
大事業にもならず、リスク低め。
それが簡単に出来るのなら戦争の多くは有りません。
中央アジアの諸ハーン国は容易に通さないと思われ。
オスマントルコだろう
「栽培の為」では、成功するかも分からず、国からの援助を受けにくい。
加えて、誰もが生きている内に入る儲けが欲しい。
「航路」を独占すれば、引き続き国の利益になります。
オスマン帝国はヴェネツィアに交易権を与えたり、
フランス商人にカピトゥレーションを与えて保護したり、
自国内のギリシャ、ユダヤ、アルメニア商人を保護したりと、
来る者拒まず主義なんだけどね。
オスマン帝国伸長により地中海権益を圧迫されたと評されるには、
イベリア半島のグラナダ王国じゃないかな。
オスマン海軍が地中海西部に進出してきたのなんてレコンキスタが完了した後。
マムルーク朝との抗争激化とか、
直接的な地中海への軍事進出ではなく、
商業ルートの関係上間接的に圧迫されたため、
商業立国ナスル朝グラナダが潰れたという説なんだけど。
いわゆるハーブ類がその役目だったのかな。
みんな亜熱帯・熱帯の産物じゃん・・・
北もまあニンニクやワサビや山椒がなくもないけど。
そういわれれば刺激の強い香辛料で
欧州原産のもののなんと少ないことよ・・・
茴香、からしセージ、ローズマリー、サフラン、チャイブ、シャロット、月桂樹、薄荷、オレガノ
……と、植生の貧困さの割には健闘しているぞ。
セロリ、蘿蔔、玉葱のように、もともと刺激の強いものから、刺激の弱いものを選別して
野菜にしたりもしている。