信長「あ、あぁ~ッ!」 メラメラメラ(本能寺が燃える音)
光秀「はい、殿の天下は終わり。お疲れさまでした」
信長「うぅ……に、人間五十年……」
数年前、信長ちゃんは念願の上洛と将軍追放を果たしたのだが、『彼に天下を任せていては日本は滅びるのでは』
という懸念の声があり、結果、光秀ちゃんが代表して信長ちゃんの天下を終わらせることになった。しかし旧織田家臣団のみんなはなんだか
光秀ちゃんのことがキライみたいで、各地で反光秀派が決起して、光秀ちゃんの頭はイタイイタイなのだった。
嫌われてるの分かってて反乱した癖に
光秀「トホホ……せっかく信長ちゃんを討ち取ったのにみんなは言うこと聞いてくれないから……あーあ、どうにかしてワイに反抗する勢力を成敗して天下を平定しないと~、ん?」
本能寺の変からわずか11日後なのに秀吉ちゃんの軍団が光秀ちゃんの首を狙って進軍している。
秀吉「よいしょ……よいしょ……」
光秀(ひ、秀吉ちゃんが、交戦中だった毛利と停戦して進軍している!?)
秀吉「ふぅ……こんなものですかね……。もっと急いで攻め入らないと……」
秀吉「光秀ちゃーん!」 ダダダダダッ!
光秀「ひゃあッ!?」
秀吉「み、光秀ちゃーん! ごめんよーッ! 光秀ちゃんはワイの天下のためにここで討ち取られてね……ッ!
ハフッ!ハフッ! 光秀ちゃんの首!」
光秀「ど、ドサクサにまぎれて攻め入って来ないでください!」
秀吉「ご、ごめんね光秀ちゃん……!」
光秀「べ、別に、謀反人の首を狙うくらい普通です……。それが私の運命なんですから……。それに、私は天下を治める才能が無くて、みんな言うことを聞いてくれないから」
秀吉「そのとおりだね! 光秀ちゃんのその気持ちを無駄にしないためにワイが天下を治めてあげるからね! あっ、光秀ちゃん負けたからって逃げないで!
光秀「い、生き延びてみせます」
秀吉「そう! それじゃあ今から! 光秀ちゃんのやわらかお首に懸賞金かけるからね! ちゃんと首を洗って待っててね!」
光秀「えっ、えっ?」
農民「ウオーッ! 光秀! ぷにぷにお首を切り落とすぞぉ!」ドピュドピュドピューッ! (血が吹き出る音)
光秀「ひゃあッ!」ビシャーッ(血が吹き出る音)
農民「くっ、ふぅ……! 光秀ちゃんを討ち取ったぁ!」
でもまぁ、秀吉ちゃんの死後、家康ちゃんに豊臣家は滅ぼされたけど平和が訪れたので結果オーライ! 終わり
じんかんごじゅうねん やぞ