2 遊 官邸(日本)
3 二 ホワイトハウス(アメリカ)
4 中 ダウニング街十番地(イギリス)
5 右 エリゼ宮(フランス)
6 三 総督府(台湾)
7 左 青瓦台(韓国)
8 捕 バチカン宮(バチカン)
9 投 中南海(中国)
さて、解説前に。
世界各国の政治的最高権力者が住まう住居にはあだ名がつけられることが多い。
有名なのがホワイトハウスやクレムリンだろうか。
ここでは各国の官邸の愛称を紹介していきたいと思う。
知名度の高さからトップバッター
12世紀ごろモスクワ大公国によって建築された城塞を、
ロシア帝国、ソヴィエト、ロシア連邦が利用し続けた。
いわばロシアの権力の象徴。日本の感覚でいえば江戸城に近いものがある。
城塞の名に恥じず、なんと総延長2.25キロの城壁に囲まれている。
20の城門を備え、
内部には様々な時代の様式による宮殿や大聖堂(寺院)が林立している。
元がロシア正教の最大の庇護者であるロシア皇帝の住居ということもあり、
宗教色が非常に強いイメージを与える。
ロシア政府を表す言葉として日本でも一般的に浸透している。
ちなみに映画「グレムリン」は、ソ連のクレムリンをもじったもので、
社会的な風刺が映画にこめられていると言われることが多く、
「モグワイ」という名前もモスクワをもじったものだとされているが
ほんとかねぇ・・・
ちなみにグレムリン「gremlin」は
「飛行機に故障を起こさせると言われる小鬼」であり、
「もっとも新参の妖精。第二次世界大戦中の原因不明の飛行機事故は、
すべてそのせいにされた」とのこと。
あだ名のランキングなのに何ランクインしとんねん!と思うかもしれないが、
れっきとしたあだ名として国外にも伝わっている。
小泉政権の頃から従来の “Prime Minister’s Office” という直訳語に替えて、
「官邸」という固有名詞をそのまま横文字にした
“Kantei” を積極的に日本国外に向けて発信し始めるようになったとのこと。
いぶし銀の「Kantei」の通り名は2番バッターにふさわしい。
昭和の初めに建築されたアールデコ、表現主義などの建築様式を取り入れた
文化的にも価値があるといわれる建築である。
第二次安倍内閣において、
野田前総理が安倍総理が官邸に住まないことを避難したが
、これは全く的外れである。
官邸は首相が執務を行う場であり、そこに住まう事が義務というわけではない。
あくまで業務上必要ならば泊まり、生活が可能であるようにしてあるだけである。
そもそも歴代内閣総理大臣は官邸には住まないケースが多く、
吉田茂総理がお気に入りの外相公邸に住んでいたことは有名である。
五・一五事件、二・二六事件、宮城事件をはじめ、数々の受難に会った。
これは警備がザルな証拠ともいえる。
近年は放射性物質を積んだドローンが墜落した事件もあり、
「懲りてない」証拠といえるかもしれない。
ちなみに軍服を着た幽霊の騒動がたびたび起こっているというが。
各事件の犯人が軍服姿のまま官邸で命を落としたこと事実はない。
「グ・ラ・メ!~総理の料理番~」の舞台なので、興味のある方はどうぞ。
世界で最も知られた官邸である。
中国語では「白宮」、戦前の大日本帝国では「白亜館」と表記された。
アメリカのクソつまらないジョークにも
「壁が白いと~~ができないじゃないか! HAHAHA!」
というものがよく出てくる。
圧倒的なパワーと知名度から三番バッターに起用。
1792年10月に初代大統領ジョージワシントンによって建築が開始された。
しかし1814年8月、
大統領官邸は米英戦争のブラーデンスバーグの戦いでの敗北により、
イギリス軍による焼き討ちにあい、
石積みの外壁を残して全てが灰燼に帰してしまった。
のとき、焼けこげた外壁を白く塗装したことから
官邸は現在のように「ホワイトハウス」と呼ばれるようになった。
この時の焼け焦げた壁の一部は保存されている。
アメリカ屈指の心霊スポットとしても有名であり、
いくつもの都市伝説が流布されているという。
そして世界中の架空戦記もので何度も壊滅させられている
世界で最も可哀そうな建物かもしれない。
ちなみにホワイトハウスの食堂では政治的状況によって
メニュー名が変わることがあるという。
例えばフランスがイラク戦争に反対した際は
「フレンチ・トースト」は「フリーダム・トースト」に代わった。
ちなみに第一次世界大戦の時には反ドイツ運動として言い換えが行われ、
ザワークラウトが「自由のキャベツ」(liberty cabbage)、
ダックスフントが「自由の小犬」(liberty pups)、
ハンバーガーが「自由のステーキ」(liberty steaks)になったという。
「10」とだけ書かれた玄関の扉が有名である。
このため現地では英国首相官邸の事を「No 10」と呼び、
またそれが普通に通じている。
ちなみにNo9 ~No12も各大臣や院内各議長の公邸となっている。
まさに英国らしいエスプリの聞いた最高の官邸の愛称といえる。
文句なしで4番起用。
1732年、初代首相ロバート・ウォルポール卿が
時の国王・ジョージ2世に与えられたダウニング街の邸宅に住み始めたことに
歴史を発する。
この建物そのものは16世紀から存在する。
築500年を超えることから立て付けが非常に悪くなっており、
また何度も改築を繰り返している。
非常に生活に不便らしいのだが、
快適さよりも文化を守ろうとするのが欧州特有の美点であろう。
さて、この建物で最も有名な職員は、イングランド人でもスコットランド人でも
ウェールズ人でもアイルランド人でもない。
猫である。
「首相官邸ネズミ捕獲長(Chief Mouser to the Cabinet Office)」
というこの役職は、1924年に正式に制定されており、
この立て付けの悪い官邸のネズミを退治するために「雇用」された。
現職者はラリーというキジトラ白であるが、あまりネズミ捕りに熱心ではなく、
捕獲長の座をほかの猫に奪われたこともある。
聖闘士星矢で有名になった「エリシュオン」と同じ語源の建物である。
名前のカッコよさと、フランス文化と直結した実力から5番起用。
1718年、フランスの貴族エヴェール伯爵(en)のために建てられた宮殿で、
その後、ルイ15世の公妾として知られるポンパドゥール夫人や、
ナポレオンの皇后ジョゼフィーヌ、
ナポレオンの元帥の一人だったジョアシャン・ミュラ、
復古王制の国王シャルル10世の次男ベリー公シャルル・フェルディナンらが
住まいにしていたこともある。
歴史上、タレーランとカレームによる「食卓外交」が有名であり、
今でもその文化を色強く残している。
例えばエリゼ宮を訪れる国賓は、国ごとに細かくランク決めされており、
ランクに沿ったワインと料理が提供されるという。
たとえば、一九九四年の羽田首相がフランスを訪れた際に、
テーブルワイン的なものが出されたが、
九〇年の海部首相のときにはグラン・クリュ(特級)に次ぐ
二番目の格付けのプルミエ・クリュだった。
ミッテランが、羽田内閣を「すでに死に体である」
とみていたからなのだとされている。
かつて大日本帝国が台湾を統治していた際、1919年に建築された。
第二次世界大戦末期のアメリカ軍による空襲によって内部が全焼し
中にいた職員の多くが死傷、建物も大きく破損した。
にもかかわらず台湾人はこの日本人が作った建物を大事にして、
修復を行ったために1948年に元に戻ったという。
1949年に国民党が中華民国の首都を移転し、この建物が官邸とされた。
国民党と台湾にとにかく金がなく、止む無いことだったのかもしれないが、
ここに日本と台湾の絆の深さを思わざるを得ない。
上空からの写真では日本の「日」に見える。
ちなみに日本人には日本語ガイドが案内してくれる。
日本統治時代からのことをパネルで展示してある。
なお、入館には身分証明書(外国人はパスポート)が必要。
現在、文化資産保存法により国定古蹟として登録されている。
名称の由来は官邸の屋根に青い瓦が張られていることに因む。
警備は厳重であるものの、
毎日観光バスで多くの外国人観光客が訪れる観光地でもある。
なお、観光客も予約をすれば内部の見学ができる(但し身分証明書が必要)。
ちなみに台湾とは真逆で、
朝鮮総督府は韓国人の手によって解体された模様。
この建物の最もユニークなところは、
「国防上の理由から、一部の外国人向け観光地図を除いて
、地図上には記載されていない。」ということ。
つい忘れがちだが、朝鮮半島はまだ「休戦」状態であり、
軍事上の制約が政治と日常生活に大きくのしかかる国なのである。
当然、GPSの利用にも大きな制限が付き、
ポケモンgoがいまだにこの国でリリースされないのは、この理由が大きい。
バイアグラを大量購入していたことで今国内が揺れているらしいが、
何に使ったんですかねぇ……なお朴槿恵大統領は独身の模様。
良し悪しはともかくとして、爆発力があり意外性のある働きから7番起用。
世界で最も有名な市国である。
市全体がバチカンのすべてであり、美術館や礼拝堂を当然のように持っている。
世界の官邸としては最も訪問人数が多いのは間違いないだろう。
15世紀ごろからローマ法王の住居として利用されているが、
宮殿としての歴史はもっと古く、
カール大帝(8世紀)のころには宿泊施設として成立していたらしい。
カトリックの総本山であるが、意外なことに600人程度しか住んでいない。
一般職員は3000人にものぼるが、国外であるイタリアから通勤してくる。
公用語はラテン語であり公式文書に用いられる。
ただし、通常の業務においてはイタリア語が話されている。
また、外交用語としてフランス語が用いられている。
また、警護に当たるスイス人衛兵達の共通語はドイツ語である。
この他、日常業務ではスペイン語・ポルトガル語・英語も常用されている。
すべての国と人種を受け入れるところから8番捕手起用。
日本ではあまり知られていないが、
中国の共産党要人が住まう「地域」である。
これは上記までのように単一の建物や敷地というわけではなく、
日本でいう「永田町」のように地域を示す言葉である。
1~8番とは違う役割を持ったあだ名から、投手起用。
中国では「中南海入り」とは党の指導部入りすることを意味する。
天安門広場のすぐ近くであり、その広さは東京ドーム25個分、
東京ディズニーランドと東京ディズニーシーを合わせた面積に相当する。
明の時代になった1406年、永楽帝によって新たな宮殿の造営が始まった。
1900年の義和団の乱の際には
御苑はロシア軍の駐屯地とされ、略奪の被害に遭っている。
坂の上の雲で阿部寛が諫めたアレである。
中国では北京政府は長く続き、
南京政府はすぐに終わるというジンクスがあるのだが、
今の政権はあと何百年持つんですかねえ……
さて、この中南海だが、
おそらくは中国で最も高価な飲食店が立ち並ぶ場所であろう。
今は綱紀粛正で厳しくなったものの、
とにかく向こうの政府高官は金を使う使う!
必然的に世界中から珍しくて高価な食材が集まり、
毎日どんちゃん騒ぎが行われる。
てか当時の政府関係の建物で
震災や空襲にあわんかったのは大体そうやで。
昭和ヒトケタまでの日本の文化的価値は本当に高い。
イギリスみたいに文化を残そうって気概が薄いからしゃーないんやが、
殺風景なビルに囲まれる首都ってのは
ちょいと笑われてもしゃーないかもしれん。
下町とか行けばそうでもないんやろうが。。。
帝冠式建築とかいう黒歴史
神奈川県庁とかマジでかっええで。
あの辺りはキングクイーンジャックの三つの塔が有名なんやが
ほんまキレイやで
低俗誌では擬人化されることも多いらしい。
あと実は一度降格になったんやが、
そんときはフライヤとかいう新参に奪われたんや。
でもフライヤは野良の気質がすごくて
交通事故にあってしもうたため、
ラリーが再任されたらしい。
でもこのラリーがダメ猫で、ほんまつっかえ……って状況らしい。
ちゃんとしたハンター猫飼えばええのになぁ。
そうなんか?タバコ吸わんのでわからんが、中南海あたりか?
そうやで
最も後世に伝えられる功績は「Kantei」を広めたことだと思う。
ドイツやオーストリアみたいにあだ名のない質実剛健国もありはするんやが、
やはり首相官邸のままでは微妙やったな。
ひとつめは【旧権力者の邸宅】
クレムリン(ロシア)
エリゼ宮(フランス)
キージ宮(イタリア)
総統府(台湾)
モネダ宮殿(チリ)
マラカニアン宮殿(フィリピン)
ゴビエルノ宮(ペルー)
アルボラーダ宮(ブラジル)
敗戦国の分際で戦勝国に要求突きつけたりしたんはマジで神レベル。
そして「二匹のヒラメ」の話とかは料理人として知らんとあかんレベルらしい。
日本も官邸料理人復活せんかなぁ。吉田茂の時はいたらしいけど。
天皇の料理番みたいな世界や。
あるとき、タレーランは2匹の大きなヒラメを入手した。
これは、当時としては大富豪でもなければ不可能なことだった。
さっそく客たちにふるまうことにしたが、しかし2匹同時に食卓に出せば
自慢と受け取られ、反発されることも予想される。
そこで、1匹目のヒラメを客の目前でわざと皿から落として
料理を台無しにしてしまった。
残念がった客に2匹目のヒラメを持ってこさせたため、
客は大いに喜んだといわれる。
うまいこともてなしたお話かな?と思ったら
うまいこと自慢した話やんけw
むしろ「嫌味にならない自慢の仕方」やで(ニッコリ)。
さすがにmottainaiんで、大使閣下の料理人ではやらんかったが
・ダウニング街10番地(イギリス)
・サセックス道路24番(カナダ)
・ホワイトハウス(アメリカ)
・カサ・ロサダ(アルゼンチン)
・ザ・ロッジ(オーストラリア)
・青瓦台(韓国)
・ユニオンビル(南アフリカ)
ちなカサ・ロサダは英訳すると「ピンクハウス」。
韓国と名前交換してあげてクレメンス
ああ四つ目いるな、
【そのものズバリ】
・連邦首相府(オーストリア、ドイツ)
・首相官邸(日本)
・総統府(台湾)
総統府はどっちに入れるか悩ましいな。。。
もとは総督府やし。
複数の国を呼んだ時にどういう食事にするのかで
ホスト国のスタンスがわかってまう。
日本の場合はフランスに料理留学する奴が多かったんで、
宮廷晩餐料理はフランス料理と決まっとる。
残念に思うやつもおるかもしれんが、
ホスト国の料理が一番喜ばれるなんてのはエゴでしかない場合がある。
韓国や北朝鮮を招いた際に日本料理出してケチつけられてもつまらんしな。
ミスター味っ子幕末編でもやっとったが、
ペリー一行は日本料理をケチョンケチョンに貶しとるらしい。
相手のことを一切考えないで自国のエゴを押し付けた結果といえる。
長崎に料理人おるんやから卓袱料理にしとけばよかったのに。
はえー。外務省関係者かな?
どっちの国でも「ホワイトハウスの馬鹿野郎!」って叫んできてほしいお
さすがに中には入ってないよw
たまたま出張で
ワシントンとモスクワに行ったときに観光ついでに寄っただけ
ワシントンDCになんの用があるンゴ・・・
学会
ほかの国が自国の料理をリクエストする中、
トムヤンクンを頼んで現地から喝采を受けたなんて話がある。
食べもんに貪欲なことは悪いことではない(戒め)
だから「食べられない」という感覚がわからんのやな。
嫌いなものでも食べろって強制されるお国柄やし。
別。
日本では首相が公務を行う建物を「官邸」、
居住する建物を「公邸」と分け、同じ隣接するこの二つを区別している。
まぁ台湾もそうだし多少はね……?
日本の大蔵省もGHQに接収されたりしたしある程度はしゃーない。
使えるモンは全部使わんとmottainai
東京のは「永田町」やろ
本当に正確に言うなら、
香港の「香港礼賓府」 (ガバメントハウス)が正しいみたいやで。
ちなみに打線組もうと思ったのは「大使閣下の料理人」を読んだから。
2000年初頭の政治の話とかめっちゃ懐かしいで。
タバコしか知らんかった