諸葛亮「曹操の智計、人に殊絶なり。その用兵は孫子・呉子を彷彿とさせる」

孫権「曹操は冷酷で、いささか人を多く殺したが部将を纏め、率いる手腕は古今稀に見るものがあった」

三国志の英雄達による英雄の評を紹介していくぞ。
後世の凡人達による論評ではなく、その時代を生きた英雄達の見識にこそ価値があるだろう。

劉備への評価

曹操は劉備と初めて会うと対等の英雄とみなし、いつも自分と同じ車に乗せて厚遇した。

曹操「天下に英雄は俺と劉備ただ二人。袁紹ごときでは不足よ」

程昱・郭嘉「劉備は英雄だから手中のうちに始末した方がいい。野に放って龍となってからでは手遅れだ」

曹操「我が張良だ！」
後漢の人物鑑定士「君は王佐の才の持ち主だ」
王佐の才とは最高の智略を持つ士を指す言葉。
「荀彧の智略は私の及ぶところでは到底ない」

司馬懿「遥か遠方の出来事を聞いたり、遠い昔のことを書物で読んで知っているが数百年に渡って荀令君以上の賢才はこの中華に存在しない」

諸葛亮への評価

劉備「君の才は曹丕の10倍ある。息子に代わって国を治めてくれ」

司馬懿「天下の奇才なり」

劉曄・賈詡「諸葛亮がよく統治し、劉備は雄才を持っているため、蜀は難攻不落である」

法正への評価

諸葛亮「法正の軍略こそが何もなかった主君劉備に蜀の地を与え、天高くへと舞い上がらせたのだ。どうして品行が悪いからといって処罰できよう」
諸葛亮は法正の智謀を高く買っていた。

曹操「俺は天下の賢才を全て手に入れたと思っていた。しかし何故、法正ただ一人のみ手に入らなかったのか！」

法正は劉備が生前唯一諡をつけて祭った人物である