【徹底検証】大河ドラマ『いだてん』は本当に平均視聴率8.2%を記録したのか

今日から大河ドラマ『麒麟がゆく』が放送再開することを記念して、昨年放送された『いだてん』の視聴率について検証してみたいと思います。

視聴率のことがやたら騒がれていた本作は、最終的には平均視聴率8.2%を記録したとされていますが、果たして本当なのでしょうか。どこかで間違いがあった可能性もあります。
改めて計算することで検証していきます。

第3回　冒険世界　13.2%
平均視聴率13.76%

平均視聴率は下がりましたが、視聴率は前回より上がりました。

第5回　雨ニモマケズ　10.2%
平均視聴率12.69%

一桁落ちの危機です。
翌週は巻き返せるといいのですが…。

第6回　お江戸日本橋　9.9%
平均視聴率12.25%

とうとう視聴率は10%を割ってしまいました。
ちなみに、花燃ゆの第20回の記録を塗り替える歴代最速記録のようです。

第10回　真夏の夜の夢　8.7%
平均視聴率11.11%

この回の放送終了後に、ピエール瀧さんが諸事情につき、降板してしまいました。

第12回　太陽がいっぱい　9.3%
平均視聴率10.76%

着々と平均視聴率も10%が近づいてきました…,しかし、まだ盛り返すチャンスはあるはずです。

第15回　あゝ結婚　8.7%
平均視聴率10.41%

10%台で驚異的な粘りを見せます。

第16回　ベルリンの壁　7.1%
平均視聴率10.20%

この回が平成最後の放送でしたが、『平清盛』の『以仁王の令旨』が記録した7.3%を抜き、平成最低、そして大河ドラマ史上最低となる視聴率を記録してしまいました。

第17回　いつも2人で　7.7%
平均視聴率10.06%

書き忘れていましたが、これまでの平均視聴率の最低値は『平清盛』『花燃ゆ』がタイで記録した12.0%なので、8話の時点でそれは下回っていました。

第18回　愛の夢　8.7%
平均視聴率9.99%

ついに平均視聴率も二桁を割ってしまいました…。
しかし、ここから10%以上を取れば平均も再び二桁に返り咲くことができるはずです。

第26回　明日なき暴走　7.9%
第27回　替り目　7.6%
第28回　走れ大地を　7.8%
第29回　夢のカリフォルニア　7.8%
第30回　黄金狂時代　5.9%
平均視聴率　9.09%

第30回の裏では日本テレビで24時間テレビが放送されていたようです。

第31回　トップ・オブ・ザ・ワールド　7.2%
第32回　独裁者　5.0%
第33回　仁義なき戦い　6.6%
第34回　226　9.0%
第35回　民族の祭典　6.6%
平均視聴率　8.79%

24時間テレビは第32回の裏でした。失礼しました。

第36回　前畑がんばれ　7.0%
第37回　最後の晩餐　5.7%
第38回　長いお別れ　6.2%
平均視聴率　8.59%

この頃、日本を席巻していたのはラグビーW杯でした。NHKでもラグビー日本戦の中継のためにいだてんを休むこともありました。そして…

第39回　懐かしの満洲　3.7%
平均視聴率8.47%

この回の真裏で、日本テレビでラグビーW杯の日本対スコットランド戦が行われたのでした。結果的に、この数字が今日までの大河ドラマ史上最低の視聴率となっています。
勝負は時の運と言いますが、ラグビーのために休んだことで国民のボルテージが最高潮の時にいだてんを休めなくなったのはNHKも予想できなかったでしょう。

第41回　おれについてこい！　6.6%
平均視聴率8.39%

いだてんは初回と最終回は60分放送、他の回は45分放送なのですが、この回だけは44分放送となっています。諸事情により、徳井義実さんの放送シーンに突貫の編集作業が行われた影響です。

今年最高視聴率！２０日の日本－南ア平均４１・６％、瞬間最高４９・１％／ラグビーＷ杯

大河ドラマ「いだてん」を休止し、ＮＨＫで２０日夜に生中継された
ラグビーＷ杯日本大会の準々決勝・日本－南アフリカの平均視聴率が、
関東地区で４１．６％（関西地区４１．４％）を記録したことが
２１日、ビデオリサーチの調べで分かった。

今年放送された全番組でトップとなる数字で、瞬間最高視聴率は
４９．１％（同４７．９％）。これも日本中を元気づけた桜の戦士たちの勲章だ。

ラグビーW杯に隠れちゃったけど男子バレーもメダルか！？ってとこまでいったからなあ
普通にこの時期キツかったと思う

まあそれでも人気大河ならしるかで視聴率とっただろうけど

第42回　東京流れ者　6.3%
第43回　ヘルプ！　6.1%
第44回　ぼくたちの失敗　6.1%
平均視聴率　8.24%

この頃、大河ドラマの単回視聴率のワースト上位はいだてんで埋め尽くされていました。既にトップ10の独占は完了しており、残りの放送全てを『以仁王の令旨』7.3%を下回れば、トップ20全てが埋まるという緊張感のある状況でした。
その中で安定して6%台を記録できるのは、並大抵のことではないです。

第45回　火の鳥　6.1%
平均視聴率　8.19%

独占をトップ18まで伸ばし、残り2話です。

第46回　炎のランナー　6.9%
平均視聴率8.16%

トップ19までを埋めるものの、かなり『以仁王』との差は縮まってしまいました。どんな結果であれ、ゴールは拍手で迎えるのが観客にできることです。

2021年:青天を衝け(渋沢栄一)
2022年:鎌倉殿の13人(北条義時)

渋沢栄一はともかく北条義時で大丈夫なんか…？

最終回　時間よ止まれ　8.3%
平均視聴率　8.17%

いだてんのトップ20独占は成し遂げられませんでした。やはり以仁王は強かった。
しかし、このスレの趣旨に立ち返りましょう。いだてんは果たして本当に平均視聴率8.2%だったのか？答えはここまでお付き合いくださった皆様にはよくお分かりでしょう。